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会長コラム -春夏秋冬-

2022年度春

原口淳会長
横浜市立大学後援会
会長 原口 淳

皆さまこんにちは。日頃より後援会活動へのご理解ご協力を賜り感謝申し上げます。
本年度より会員の皆さまに後援会をより身近なものと感じて頂ける様、時々の話題を会長コラムとして年4回程発信して参ります。ご高覧頂ければ幸いです。

初回はGlobalInternationalについて考えてみたいと思います。
私は地球儀が大好きなのですが、地球儀には行政型と地勢型の2種類があります。行政型は国を色分けして各国の面積、国境線がはっきり分かります。一方の地勢型は気候的な特徴や地形で色分けしてあります。地球は海(水)を有し生物を育むことが出来る稀有な天体であり、その意味では地勢型地球儀が本来の地球の姿を表しています。生物の中では比較的新参者の人類が争いの歴史の中で国境を線引きし、科学技術を発達させる一方で気候変動や地勢変化にも影響を与えています。
地球上に存在する生物の総重量をバイオマスと言いますが、そのおよそ99%は植物だそうです。そして人間を含む動物は植物無しには生きてゆけません。にもかかわらず人類は我がもの顔で自然の生態系を破壊し、植物や動物の生存を脅かしています。

ビジネスの世界ではこれまで外国との取引を国際的(International)なものと位置づけしてきましたが、インターネットの普及に端を発しGAFAに代表されるネットビジネスは瞬時に国境を飛び越える為、従来の国際的な税の枠組みでは管理できなくなってきています。その流れで‘90年代後半くらいからビジネスの世界でもGlobalという言葉がよく使われる様になりました。ビジネスに限らず気候変動や新型コロナウイルスの感染拡大等も国境を越えて地球規模で生態系に影響を及ぼすGlobalな課題です。
この様に人間の結びつきは経済を中心によりGlobal化していく中、一方では自国中心で排他的且つ利己的なNationalismの台頭も目につきます。一概にNationalismを否定するものではありませんが、民族や宗教、社会体制の違いから敵対し、紛争や戦争に発展することは避けねばなりません。Global化した現代に生きる私たちはGlobalな課題、Internationalな課題、国家としてのあるべき姿を冷静に考え、理解し、自らの意識を以て行動することが大事だと思います。国を問わず全人類は地球という美しい星の生態系を維持していく共同責任を負っていることを忘れてはなりません。
どこかの大統領は領土を広げんととんでもない戦争を始めました。頭を冷やし、地球というかけがえのない天体の未来に思いを馳せて欲しいものです。

YCUではGlobalに活躍出来る人財を育てることを目指し、国際教養学部、国際商学部を設けています。
基本となるInternationalな視点、視座を身に付ける為には海外での実体験は有効です。この観点から後援会は留学、インターンシップ等の支援に取り組んできましたが、ここ2年は新型コロナウイルスの影響で活動が制約されました。
今年はコロナ禍でも可能なオンライン留学や語学プログラムの強化に取り組みたいと考えております。これらの取り組みやそれ以外のことでも結構ですので、学生や保護者の皆さまからのご意見やご要望をお待ちしています。
どうぞ下記後援会事務局までご連絡ください。

Email:kouenkai@yokohama-cu.ac.jp

横浜市立大学後援会 会長 原口淳 略歴

原口淳会長

1955年生まれ、長崎県佐世保市出身
1979年3月 横浜市立大学商学部卒業
1979年4月 小西六写真工業株式会社入社
1985-90年 欧州(ドイツ、イタリア)駐在
1997年- 米国駐在
2005年 コニカミノルタビジネスソリーションズ U.S.A., Inc. 社長
2013年 コニカミノルタ株式会社 常務執行役 Global販売本部長
2016年 コニカミノルタジャパン株式会社 代表取締役社長
2020年 コニカミノルタ株式会社 上級特任顧問
2022年 退任

趣味:音楽(洋楽シンガー)、植木(庭師を目指し修業中)
写真は2019年の日本で行われたラグビーワールドカップでの応援。
両脇はコニカミノルタの南アフリカ代理店の社員。

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