会長コラム -春夏秋冬-

日頃より後援会活動へのご理解とご協力を賜り感謝いたします。

今年も保護者説明会を9月27日（土）に金沢八景キャンパスとオンラインのハイブリッドで開催しました。多くの方々にご参加いただき、質問も多数寄せられ保護者の皆さまの関心の高さを改めて認識いたしました。今後の後援会活動に活かしてまいります。
また準備運営にご尽力いただいた教職員の皆さまにあらためて御礼申し上げます。

昨年の秋のコラムを読み返すと、“石破自民党総裁誕生”を書いていました。
あれから一年も経たず今年は女性初となる“高市首相誕生”です。
公明党が自民党との連立を離脱し、維新が連立入りしましたが少数与党の政権構造は変わりません。この機に日本の将来に資する政策議論を期待したいところです。

私事ですが、10月の前半にドイツ、イタリアに夫婦で行ってきました。どちらの国も若い頃に駐在していた懐かしい場所です。ミラノは長男の誕生の地でもあります。今回は久々のドイツ訪問でのエピソード、現地事情の一部をご紹介したいと思います。

ドイツ訪問の目的は駐在時代の仲間との再会でした。昔訪れたエルベ川沿いの魚料理で有名なレストランに皆ご夫婦で集まってくれました。彼らと一緒に仕事をしたのは40年近く前の事ですが、いろいろな出来事が昨日の事のように鮮明に思い出され昔話は尽きませんでした。短期記憶が衰え始めた私ですが、若い頃に刻まれた記憶の深さに自分でも驚きました。
恐らくこれが彼らと会える最後の機会になるだろうと思うと感慨ひとしおです。
別れ際に、大柄のドイツ爺が70歳の私をまるで30歳の若造にでも接するが如く、ハグしながら大きな手で私の頭をポンポンと……。彼の目にはうっすら光るものが。
数年を一緒に働いただけなのに、お互い家族のように感じるこの感覚は不思議です。日本企業が海外展開することで大きく成長した国際ビジネス黎明期の困難を共に乗り越えた連帯感なのでしょう。

ここでドイツの交通機関事情をご紹介します。
ドイツの都市にも地下鉄を含む電車網が整備されていますが改札がありません。
切符は買うのですが使いません。それなら誰も切符を買わないのでは？
いやいや、時々検査官が抜き打ちで乗車券チェックを行い、無賃乗車は60ユーロの罰金が科されます。これって性善説？
改札が無いということは日本みたいな切符やキャッシュレス決済に対応した改札機の設備投資が不要ということです。ドイツ人の発想の違いを感じます。

ちなみに私たちはグループ一日券というものを買ったのですが、その切符で最大5名まで電車もバスも乗り放題です。14ユーロですから日本円に換算すると2500円ですが、現地物価感覚では1500円くらいでしょう。5人で使えば一人300円と安い。
また今回驚いたのはドイツの電車、特に長距離列車が頻繁に遅れる事です。
私たちが乗ったフランクフルトからハンブルグへ向かう列車は途中で停車し、“技術問題発生、何時間遅れるか分からない。”とのアナウンス。えっ、ここはイタリア？
結局、途中のハノーファー駅で後続列車に乗り換えさせられました。
全てに厳格なドイツのイメージと異なり、最近のドイツの交通機関は遅れるのが日常茶飯事らしいです。理由は労働者のスト多発により十分な車両点検整備や運行管理ができていないようです。一方イタリアの交通機関はこれもイメージと異なり極めて正確な運行状況でした。ただし、イタリアの券売機は半分故障していましたが。笑

酷暑が続いた長い夏が去り、ようやく待望の秋が訪れました。
今年のサンマは豊漁で価格もリーズナブルです。きのこ鍋もいいですね。
美味しいものを食べてしっかり栄養を取り、免疫力を高めましょう。
昨今あまり話題にならなくなりましたが、新型コロナウイルスはしつこく蔓延しているようです。
加えてインフルエンザもシーズン到来。感染予防と熊の出没に気を付けましょう。
日中の寒暖差も大きいこの時期、ご自愛ください。

後援会は大学と一体となり、学生の皆さんの充実した大学生活を支援してまいります。