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YCU TOPICS

大学生の新しい“居場所”をつくる――「よっちカフェ」をオープン!

よっちカフェ

新入生は、学習内容が変わるだけでなく、新たな人間関係を築いたり、部活やアルバイトなど複数のコミュニティを行き来するなど、大きな環境変化を経験します。とくに本学では一人暮らしを始める学生が多く、自分で生活を成り立たせていかなくてはなりません。さらに、学年が上がるにつれて、学業や進路、人生設計など、悩みも刻々と変化していきます。

そうした中で、構内にほっと一息つける場所、気軽に不安や悩みを話せる場があれば――そんな思いから、大学生の居場所カフェ「よっちカフェ」を金沢八景キャンパスにオープンしました。これは本学が採択された文部科学省のCOI-NEXT拠点「若者の生きづらさを解消し高いウェルビーイングを実現する共創拠点」(プロジェクトリーダー:宮﨑智之教授)の研究活動の一環で一環で、研究開発課題チーム6(チームリーダー:横浜市立大学国際商学部 原広司准教授)の主催により、学生が主体的に運営し、毎回約70名が訪れています。

よっちカフェでは、ジュースやコーヒーを無償で提供しながら、学生の不安や悩みの声に耳を傾けています。「部活で仲間のメンタル不調に気づいてもどう対応すべきかわからない」「サークルに入らないと授業やゼミの情報が得にくい」など、学生生活のリアルな課題も見えてきました。

学生とともに試行錯誤を重ねながら、心地よい居場所づくりを目指しています。今後は、卒業生の皆さまとの交流の場としても広がっていければと考えています。

よっちカフェ よっちカフェ よっちカフェ

学生スタッフコメント

国際商学部4年 山口 莉央、大橋 美優菜

学内に「居場所」ができる――そう聞いて、私たちはよっちカフェの運営スタッフに手を挙げました。最初は、どんな人が来てくれるのか、うまく話せるだろうかと不安ばかりでしたが、回数を重ねるうちに、少しずつ顔なじみの学生が増えていきました。何度も来てくれる“常連さん”とは自然と会話が弾むようになり、今ではジュースやコーヒーを渡しながら交わす何気ない一言が、その人の一日の気分を変えることもあるのだと実感しています。

スタッフとして活動する中で、最も印象的だったのは、自然な会話の中から相手の悩みや不安が少しずつ見えてくる瞬間です。こちらから無理に聞き出すのではなく、リラックスした雰囲気の中で心の内を話してくれるとき、「この場所が誰かにとって安心できる居場所になっているのかもしれない」と感じます。誰かの役に立てている実感が、スタッフとしてのやりがいにつながっています。

「居場所」は、いわゆる“サードプレイス”と呼ばれています。つまり、自宅は第1の場所、学校・職場は第2の場所、そのどちらでもないところが第3の場所(サードプレイス)で、居場所はこのサードプレイスとされています。ただ、よっちカフェはサードプレイスに完全に位置づくわけではないと感じています。むしろ、第2の場所である「学校」という空間の中にありながら、サードプレイス的な役割を果たしています。つまり、授業や部活の延長線上ではなく、しかし完全に切り離された空間でもない——学校の中にある“もうひとつの場所”、心のよりどころのような存在です。

これからも、ただコーヒーを渡すだけではなく、学生が自分らしくいられる“あいだの居場所”としての価値を育てていきたいと思います。

学生スタッフ
学生スタッフ

よっちカフェ継続決定!

毎週月曜日 12:00〜19:00
金沢八景キャンパスいちょうの館

よっちカフェ継続ポスター

詳細について

よっちカフェの更に詳しい内容については以下のリンクより横浜市立大学サイト内のページやSNSをご確認ください。

“大学生のサードプレイス”大学内の「居場所」づくりを推進

よっちカフェ 公式X

よっちカフェ 公式Instagram

ご参考横浜市立大学COI-NEXT拠点

横浜市立大学COI-NEXT拠点の更に詳しい内容については以下のリンクよりご確認ください。

横浜市立大学 共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT) Minds1020Lab

会長コラム -春夏秋冬-
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