教室の活動

学部教育

  • 医学部 医学科 1年次:教育体験演習
  • 医学部 医学科 3年次:疫学予防医学 地域保健医療学
  • 医学部 医学科 4年次:リサーチクラークシップ
  • 医学部 医学科 6年次:地域保健医療学実習(保健所 実習)

大学院教育

2023年度の学部教育(医学部医学科3年 講義と演習、4年 リサーチクラークシップ)の振り返り

  • 医学部医学科3年の演習:4-5名のグループに分かれて、健康課題を抽出し、PICO/PECO形式に定式化を行った後に、pubmedやuptodateを用いた情報検索を行っていただきました。健康課題を扱った論文を選んで、論文を批判的に吟味し、エビデンスの限界を踏まえながら、集団への適用を考えていただきました。最後に、健康課題に対して、エビデンスを考慮して、ロジックモデルを作成し、グループで発表し、学生間で議論いただきました。一人ひとりの学生が主体的に健康課題を考え、適切な情報検索とエビデンスの批判的吟味を行い、集団への適用を考えることを経験いただけたのではないかと思います。演習を経験した学生が、公衆衛生マインドをもった医学生・医師になっていただけることを願っております。

  • 医学部医学科3年の講義:今年度から新たに、神奈川県 阿南英明先生には健康危機管理の特別講演、国立がん研究センター 井上真奈美先生にはがん疫学講義、横浜市保健所 五十嵐 吉光先生・藤井 由貴先生には地域保健の講義を行っていただきました。

  • 医学部医学科3年の特別演習:本学医学部医学科の卒業生で当教室非常勤講師のジョンズホプキンス大学大学院 MBA/MPHコースに在学中の中安優奈先生にオーガナイズいただき、public healthで幅広い経験を有する中安杏奈先生(医師・Stanford MBA卒・ベンチャーキャピタリスト)、南谷健太先生(弁護士・Harvard MPH卒)、八木隆一郎先生(医師・・Harvard MPH卒・Brigham and Womenʼs Hospital / Harvard Medical School)にもレクチャーを提供いただきました。この特別演習では、globalな視点でpublic healthの魅力と重要性を教えていただきました。
  • 医学部医学科4年のリサーチクラークシップ:医学科4年の佐藤理紀さんが当教室を選択いただき、佐藤さんは4-7月に精力的に研究活動を行いました。
    佐藤さんは、健康の社会的決定要因に着目したコホート研究の分析を行い、大変意義のある研究成果を得ました。
    さらに佐藤さん達の提案で、公衆衛生学教室、学生団体teenmedica(佐藤さんと医学科4年の冬川世奈さんが共同代表)、横浜市の主催で、横浜市内に住む中高生及び横浜市内の学校に通う中高生を対象に、横浜市の健康課題をテーマとする作文コンクールを実施しました。多くの中高生の方に応募いただきました。入賞の発表は、10月下旬を予定しています。
  • 当教室の教育活動にご協力いただいている先生方、積極的に参加してくれた学生達、そして教室員に心から感謝いたします。来年度以降も、公衆衛生学教育を充実させるよう、尽力してまいります。