横浜市立大学が目指すジェネラリスト
横浜市立大学の安全・倫理を基盤とし、
看護師に必要な基本的能力を身に着けながら
知識・技術・能力を発揮し、
キャリア開発をし続ける看護師
横浜市立大学が目指すジェネラリストの育成計画。
ジェネラリストの構造を4層とし、
そのイメージをYCU-N shipとしました。
6つの基本的能力と21の下位能力
ヒューマンケアを提供するために
必要な基本的能力
- 1看護の対象となる人々の尊厳と権利を擁護する能力
- 2意思決定を支える能力
- 3実施する看護について説明し同意を得る能力
- 4援助的関係を形成するコミュニケーション能力
対象を全人的に捉え、根拠に基づく看護を
展開できるために必要な基本的能力
- 5人間を多面的(病態生理、生活者、社会)に捉え、統合する能力
- 6エビデンスを収集・活用して臨床判断できる能力
- 7問題解決思考を用いて看護を実践する能力
- 8看護援助技術を安全かつ適切に提供できる能力
健康課題に対応した看護を
展開できる基本的能力
- 9健康の保持増進と疾病を予防する能力
- 10急激な健康破綻と回復過程にある人々を援助する能力
- 11慢性疾患及び慢性的な健康課題を有する人々を援助する能力
- 12終末期にある人々を援助する能力の育成を行う能力
ケア環境とチーム体制を整備し
看護を展開する基本的能力
- 13看護機能と看護の質を評価し 改善するマネジメント能力
- 14多職種と協働して地域ケアシステムを構築する能力
- 15安全なケア環境を提供する能力
- 16保健医療福祉の協働チームでリーダーシップをとり多職種と連携する力
- 17社会の動向を踏まえて看護を創造(アート)する能力
生涯専門職として
研鑽を継続していく基本的能力
- 18生涯学習を継続して成長するための自己教育力とキャリアデザイン力
- 19看護専門職(プロフェッショナル)としての価値と専門性を発展する能力
専門職として看護の実践知を
共有できる基本的能力
- 20対象のレディネスに合わせて教育・指導する能力
- 21看護実践を研究的視点で捉える能力
PNSで共に育つ
PNSでの看護実践を通して、協力し合い、お互いに支え合いながら、目標達成に向けて邁進しています。教育方法を学んだ職員※が各部署に配置され、PNSにおけるOJTの中で、共に育つ環境が充実しています。そして、看護師同士が切磋琢磨し、お互いに学び合い、成長しています。
※教育研修 教員・教育担当者養成課程看護コース修了者
保健師助産師看護師実習指導者講習会修了者
PNSでの新人教育
新人看護師は、1組のパートナーに3人目として加わります。そのパートナーのことをフレッシュパートナーと言います。フレッシュパートナーは新人看護師の最も身近な相談相手であり、目標や課題達成に向け共に学び育みます。
多彩な
教育プログラム
新採用者看護職1年間のイメージ
4月
- 集合研修(安全・感染・フィジカルイグザミネーション・メンタルヘルスなど)
- コミュニケーション研修
5月
- BLS研修
- 薬剤の取り扱い研修
- 12誘導心電図研修
6月
- メンタルヘルス(2か月後)フォロー研修
- 静脈穿刺研修
7月
- 安全管理・CVC管理研修
8月
- フィジカル入門
- 輸血療法
9月
- 統合演習(多重課題)
10月
- フォローアップ(6か月後)研修
11月
- 看護職における倫理と責任に関する研修
12月
- 災害看護研修
2月
- 看護実践を支える思考Ⅰ(実践報告)
3月
- フォローアップ(1年後)研修
※研修を通して、看護師としての成長につながる、
知識・スキル・思考・メンタルなどの支援をおこなっています。
キャリアアップにつながる
現任教育ジェネラリスト育成のための教育プログラム
「安全管理」「倫理」をはじめ、高度急性医療を担う人材の育成として「クリティカルケア」等看護実践能力や、ともに成長し合うための教育実践力の向上のための研修など、様々な研修を年間を通して開催しています。
- 急性期病院におけるエンド・オブ・ライフケア
- リーダーシップ研修
- 達人ナースの急変予兆
など
WEB研修
効率的・効果的な看護職員の教育研修プログラムを模索した結果、平成27年度より、WEB学習を活用した教育環境を整備しました。新人に必要な看護技術の動画から管理職に求められるマネジメント、退院調整・地域包括コース等、最新の知識の習得や院内研修の事前学習に活用しています。また、産休・育休取得中スタッフの職場復帰に向けた自宅学習にも役立っています。