当医局の後期研修プログラムについて
2つの大学病院における脳神経内科の特徴として、変性疾患の症例数が豊富です。その他に神経救急疾患の数も大学病院としては比較的多く、専門医に向けての知識・経験獲得には全く支障ありません。
さらに当医局は、横浜市内、神奈川県内の主要な地域中核病院を関連病院としており、2つの大学病院とこれら複数の関連病院で偏りなく多くの臨床経験を積むことができます。
附属病院の入院症例の内訳
参考までに、附属病院における最近の入院症例の内訳を以下に提示します。
2019年1月~12月までの入院症例 全572例のうち主要疾患、のべ数。
- 変性疾患 180例
- 筋萎縮性側索硬化症 44例例
- 脊髄性筋萎縮症 11例
- 球脊髄性筋萎縮症 3例
- パーキンソン病 48例
- 多系統萎縮症 25例
- 脊髄小脳変性症(上記除く) 8例
- 特発性正常圧水頭症 11例
- 進行性核上性麻痺 16例
- 大脳皮質基底核症候群 6例
- クロイツフェルト・ヤコブ病 3例
- レビー小体型認知症 3例
- てんかん(類似病態を含む) 41例
- 多発性硬化症 25例
- 視神経脊髄炎関連疾患 10例
- 重症筋無力症 14例
- 神経感染症(脳炎、髄膜炎等) 13例
- 末梢神経疾患 30例
- 筋疾患 18例
- 脳血管障害 136例
- 脳梗塞 91例
- 脳出血 24例
- 一過性脳虚血発作 11例
到達目標
卒後3-4年次
入院患者5-10 名の担当医になり指導医の下で神経救急処置を要するような感染性疾患、炎症性疾患、脱髄性疾患などにつき神経学的診察法、検査、治療計画を立て診療方法を習得する。
脳血管障害では超急性期治療を行えるようになる。
全身管理を必要とする救急疾患を扱える。
神経・筋生検など、脳神経内科に必要な手技を指導医の下に習得する。
各種学会(日本神経学会関東・甲信越地方会など)で発表を行う。
卒後5年次
神経学的診察、手技について主導的に行い、指導ができる。
内科専門医(新制度)取得のための病歴要約を提出する。
卒後6年次
内科専門医を取得する。
卒後7年次以降
神経内科専門医を取得する。
その他各種専門医を取得する。
目標とする学会認定専門医資格
内科専門医(日本内科学会)
新・内科専門医制度は2018年度より開始されました。詳細はこちらをご覧下さい。
神経内科専門医(日本神経学会)
受験時に初期研修を含む臨床研修歴が6年以上あり,本学会正会員歴を3年以上有すること。
日本内科学会認定内科医(旧制度)、もしくは内科専門医(新制度)であること。
日本神経学会が認定した教育施設、准教育施設および教育関連施設で脳神経内科の研修を受けていること(以下は旧制度になります)。
- 教育施設で3年以上
- 教育施設2年以上、かつ准教育施設を含めて合計3年以上
- 教育施設2年以上、かつ准教育施設・教育関連施設を含めて合計4年以上
- 教育施設2年未満の場合、准教育施設含めて合計4年以上
(准教育施設のみでの4年間を含む)
新制度での神経内科専門医取得の条件について、詳細は未定です。
詳細はこちらへ。
専門医取得のための各種学会の施設認定
附属病院、附属市民総合医療センターは以下の施設に認定されています。(一部リンクは学会員限定です)。
日本内科学会認定教育施設(内科専門医,総合内科専門医)
日本神経学会認定教育施設(神経内科専門医)
日本臨床神経生理学会認定準教育施設(脳波分野/筋電図・神経伝導分野 専門医)
日本脳卒中学会認定研修教育病院(脳卒中専門医)
日本認知症学会教育施設(認知症専門医)