実践力と研究力を備えた法医学者育成事業 文部科学省「基礎研究医養成活性化プログラム」採択事業

連携大学Interschool cooperation

連携大学に長崎大学が加わりました!

2020.4.1

各地域のニーズを受けた社会貢献を使命とする法医学は、その所在地により求められるもの、研究の主軸・強みが異なります。大学を超えた研究者・学生の交流促進は、本事業の要であり、プログラム受講生の視野の広がりや若手法医学者のネットワーク構築を推進し、法医学の魅力を広め、ひいては法医学者を志願する者を本学にとどまらず増やすことが期待されます。この観点から、さらなる交流促進のため、これまでも連携を積み重ねてきた長崎大学を、新たに本事業の連携大学として迎え入れることとなりました。

■長崎大学医学部法医学教室(大学院医歯薬学総合研究科医療科学専攻社会医療科学講座法医学分野)について

ホームページはコチラ

DNA関連の研究を専門とする教室であり、特に小児突然死に関する研究においては国内でも最先端の知見と技術をもっています。加えて、社会的ニーズが増している小児虐待事例に対する生体鑑定に関しても、長崎大学では早期から積極的に取り組んでおり、県内行政機関とも良好な関係を維持しています。また、法医実務における音声入力システムなどの先端テクノロジーを開発・導入しており、解剖実務へのテクノロジー応用や効率化という点でも強みがあります。さらに長崎大学は学生への法医学リクルートにも積極的に取り組んでおり(「学生のための法医学ワークショップ」開催など)本事業と共通する理念をもち、積極的に活動しています。

今後は、現在の連携校(琉球大学、北里大学)と同様に、長崎大学にプログラム受講生を派遣して法医学実務研修を行うほか、本事業におけるワークショップの共同開催や学生リクルートにおいて協力し、未来の法医学者のリクルート・育成を推進します。

    

テレパソロジー(遠隔病理診断)について

2019.2.27

本学の基礎研究医養成活性化プログラムによる「実践力と研究力を備えた法医学者育成事業」法医学においては、法医病理診断に不可欠な病理診断の基本や研究技法の習得を必修としています。テレパソロジーの導入は、連携大学の法医学者・病理学者等との相互ディスカッションを容易し、高い教育効果が期待されます。また、空間的、時間的に制限の多い法医学者が法医病理診断を効率化に行うために、将来拡張性のある有効なツールとなることも期待されます。
平成30年度はテレパソロジー導入に必要となる機器を連携大学に設置し、接続確認や運用の方法についてのディスカッション、調整を行いました。

琉球大学でのディスカッションの様子↓
北里大学でのディスカッションの様子↓