ソフトウェアのアップデートについて
■アップデートとは、ソフトウェアに関する不具合の修正や、機能向上を目的として行う小規模な更新(マイナーバージョンアップ)のことです。
※大規模な更新や機能追加はアップグレードとして提供されます。
この場合は有料、もしくはソフトウェア自体を新たに購入する必要があります。(メジャーバージョンアップ…win2000→winXP、MacOS9.2→MacOSXなど)
■通常は修正プログラム(パッチ)を取得し、実行することで更新が行われます。
開発元はこれをwebページによるダウンロードや、CDの郵送などにて提供します。
■修正プログラムを取得する(または適用する)条件として、事前のユーザ登録が求められる場合があります。
前もって(ソフトウェアの導入時になど)ユーザ登録行い、円滑にアップデートが行える体制を整えてください。
(ユーザ登録後は、ユーザ番号やライセンス証書、ユーザ登録前は登録葉書が必要になることがあります)
■致命的なセキュリティホールや、データの損失や重大な不具合もコンスタントに発見されており、
これらの確認と対策は、定期的に実行する必要があります。
■ソフトウェアは製品化した後も、環境の変化(OSのバージョンアップ、ハードウェアなど)や、不具合(バグ)の発見などにより、使用に問題が生じることがあります。
(開発段階にて全ての不具合を発見することは難しく、加えて新しいハード・ソフトウェアはテスト時には存在しなかったものです。)
開発元はこれらの問題の修正や、新機能を実装するため、 ソフトウェアの修正プログラム(パッチ、ホットフィックスなど)を配布します。
■不具合の中には、データやシステムの破壊につながる致命的なものや、フリーズを誘発するなど、作業効率の低下を招くものも含まれます。
対応する修正プログラムを実行することによって、これらの不具合を解消することができます。
-例-
■Outlook2002(Offficexp付属)は、エンコード部分に重大なバグがあり、送信メールが高い確率で文字化けします。
sp1を適用する(office update)ことでこの問題を解決することができます。
■InternetExplorerやNetscape等、ブラウザのバージョンが古い場合、webページが制作者の意図とは異なる表示結果となるほか、
電子認証やプログラム等の機能が利用できない場合があります。
■アップデートとは、ネガティブなものではありません。
機能の追加・拡張を目的とした修正プログラムも頻繁に公開されています。
■不具合の中でも、セキュリティの低下につながるものを、特にセキュリティホールと呼称します。
コンピュータの利用者は、コンピュータ(システム)を適切な状態に保つために、これを塞いでおく必要があります。
また、ネットワークに接続されているコンピュータは、踏み台(外部から橋頭堡として悪用される)となる可能性があり、
接続している全コンピュータに対し、アップデートなどのセキュリティ対策を均一に行う必要があります。
(”1台でも未対策のPCが存在する内は、システムが陥落する危険性に大きな変わりはない”ということです)
多くの場合、セキュリティホールは、修正プログラム(パッチ)の適用や、問題のある設定を変更するなどして塞ぐことができます。
■”パッチ”の語源は、”布きれ”です。衣服を繕うように、
問題(セキュリティホール=穴)に対してパッチ(修正プログラム=布きれ)が配布されています。
※セキュリティホールは、第三者があなたのパソコンに侵入し、自由に振る舞うことを容易にします。
侵入者はあなたの個人情報、交友範囲、仕事のデータ、プライベート、全てを知ることが可能になります。
また、第三者に対してあなたがもう一人いるかのように見せかけることができます。
更には、重要なシステムのIDやパスワードなどが、あなたのコンピュータから入手されてしまう可能性もあります。
セキュリティホールはウイルスの侵入や破壊活動に利用されることがあります。
ワクチンソフトは既知のウイルスに対しては有効な防衛手段ですが、
セキュリティホールを放置する限り、不正侵入や新種(亜種)のウイルスに対する脅威に変化はありません。