更年期は、女性の人生の中で誰にでも訪れる自然な変化の時期ですが、そのつらさや困りごとは人によって大きく異なります。「気のせいなのでは?」と扱われてしまうこともありますが、その裏には 脳の働きの変化 が関わっている可能性が指摘されはじめています。
脳の神経細胞が互いにやりとりする際に重要な役割を果たすのが、「AMPA受容体」という分子です。記憶・集中・感情の調整など、多くの脳機能に関わるため、AMPA受容体の変化が更年期症状と関係している可能性があります。

しかし、これまでは人の脳の中でAMPA受容体を直接調べる方法がありませんでした。 横浜市立大学医学部生理学教室はこれをPET 検査で「見える化」できる[¹¹C]K-2という薬剤を開発し、更年期の症状と脳の変化を分子レベルで研究できるようになりました。
この研究は、更年期のつらさを“気のせいではないもの” として科学的に理解し、未来の診断やケアにつながる知識を生み出すことを目指しています。

更年期症状に悩む方だけでなく、症状のない方にもご参加いただけます。
ご参加いただく方には、研究に対する同意を取得後、まずスクリーニングとして、医師による診察、血液検査、尿検査、更年期症状や認知機能に関する質問票、そして健康状態やこれまでの経過についてのご質問を行います。
研究への参加が可能と判断された場合、その後に PET 検査とMRI 検査を1回ずつ受けていただきます。
なお、検査結果については、ご希望があれば共有することが可能です。
| 対象 | 年齢: 40~59歳 性別: 女性 |
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| 場所 | 横浜市立大学附属病院 |
| 期間 |
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| 負担軽減費 | 研究にご参加いただいた方には、負担軽減費をお支払いさせていただきます。
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| 参加方法 |
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更年期とは、閉経の前後およそ5年間ずつ、あわせて約10年間を指す時期のことです。
日本人女性の平均的な閉経年齢は約50.5歳とされていますが、閉経の時期は人それぞれで、40代前半から60歳前後まで幅があります。
この時期には女性ホルモンの分泌が大きく変化し、体や心にさまざまな変化があらわれることがありますが、そのあらわれ方や程度には個人差があります。
代表的な症状として、ほてり・のぼせ・発汗、不眠、気分の落ち込み、イライラ、集中力の低下などが知られています。
同じ年代でも症状の種類やつらさは人によって異なります。
更年期の症状は、ホルモンの変化だけでなく、脳や自律神経の働き、生活背景など、複数の要因が関係していると考えられています。
本研究では、こうした個人差の背景を多角的に調べることを目的としています。
本研究では、更年期に関わる可能性のある脳のしくみを、PET 検査やMRI などの画像検査を用いて調べています。
更年期の「つらさ」を脳科学の視点から理解することで、将来の診断やケアにつながる基礎的な知見を得ることを目指しています。
はい、更年期障害と診断されていない方でも、参加対象となる場合があります。
現在の症状や体調に加えて、これまでのご病歴や治療の状況などをお伺いしたうえで、研究への参加が可能かどうかを総合的に判断します。
医師による診察や質問票への回答、血液検査、MRI・PET 検査などを行います。
検査内容や流れについては、事前に詳しくご説明いたします。
はい、研究内容や検査について十分な説明をお聞きいただいたうえで、参加をご判断いただけます。
説明を聞いた結果、参加を見送ることも可能です。
はい、可能です。
研究内容についてのご質問や、参加条件の確認など、説明のみをご希望の方からのご連絡も承っております。