当研究室の博士学生である高橋捷也さんが、ジェレミー・テイム教授、西澤知宏教授、李勇燦助教、Aarhus大学(デンマーク)Angela Fago教授、Nebraska大学 Jay Storz教授、大阪大学蛋白質研究所 栗栖源嗣教授、川本晃大助教らとの国際共同研究により、ワニのヘモグロビンの立体構造とそのアロステリック制御に関わる重炭酸イオンとの結合様式を、クライオ電子顕微鏡単粒子解析により明らかにしました。
本研究成果は、科学誌「Nature Communications」に掲載されました(2024年8月2日)
また、9月1日(日)には日本経済新聞にも掲載されました。
筆頭著者にインタビュー
筆頭著者である博士学生の高橋捷也さんに、当研究についてのインタビューを行いました。
今回どんなところが新しい発見でしたか?
ワニのヘモグロビンの立体構造を世界で初めて明らかにすることができました!
特に、大阪大学蛋白質研究所の栗栖教授、川本博士の協力のもと、低酸素濃度の環境中で試料を調製したことでデオキシ型の構造を得ることができたのが一番大きかったです。
ズバリ注目ポイントは?
Max Perutz氏、長井潔氏、Jeremy Tame教授と先人から受け継いで、40年以上も前に報告されたワニ特有のアロステリック制御の仕組みと、ワニがその仕組みを獲得した進化の歴史を理解するための新たな知見を提供できたことです。
Tシャツがカッコいいですね!!どこで買いましたか?
ありがとうございます笑
今年、MARVELのストアで買いました!
デザインは作中に登場する「LOKI」のワニ変異体です。
論文情報
- 論文タイトル
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The unique allosteric property of crocodilian haemoglobin elucidated by cryo- EM.
- 著者
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Takahashi K, Lee Y, Fago A, Bautista NM, Storz JF, Kawamoto A, Kurisu G, Nishizawa T*, Tame JRH. *(*correspondence)
- 掲載雑誌
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Nature Communications
- DOI