医学会講演会



令和7年度 横浜市立大学医学会講演会


回数 演者 演題 期日
 1
(234)
Daniel P. Cahill M.D., Ph.D.
Massachusetts General Hospital, Harverd Medical School, Boston, USA
Department of Neurosurgery
Professor
「IDH mutant glioma development」

 ⇒ 内容要旨
2025/6/20(金)
 2
(235)
Madhav C Menon, MBBS, MD
Yale School of Medicine
Director of Research in Kidney Transplantation, Nephrology
Associate Professor
Cell-type specific and motif dependent effects of Shroom3: From mechanism and precisiontherapeutics for an intronic CKD risk allele

 ⇒ 内容要旨
2025/12/4(木)
  3
(236)
高部 和明 先生
ローズウェールパークがんセンター
乳腺外科y
主任教授
 「横浜市大から世界へ
その道は一つでない」

 ⇒ 内容要旨
2025/7/7(月)
 4
(237)
梅原 出 先生
国立大学法人横浜国立大学
学長
横浜国立大学の挑戦」

 ⇒ 内容要旨
2026/1/9(金)
 5
(238)
南學 正臣 先生
国立大学法人 東京大学
大学院医学系研究科長・学部長
大学院医学系研究科 腎臓内分泌内科学 教授
日本内科学会理事長
日本腎臓学会理事長
 「内科学と腎臓病学の現況と未来」

⇒ 内容要旨
2026/2/9(月)



第234回横浜市立大学医学会講演会
演題 IDH mutant glioma development
演者 Daniel P. Cahill M.D., Ph.D.
Massachusetts General Hospital, Harverd Medical School, Boston, USA
Department of Neurosurgery
Professor
要旨  令和7 年6 月20日,ハーバード大学教授であり,マサチューセッツ総合病院脳腫瘍外科で教授を務めておられるDaniel P. Cahill先生をお招きしました.Cahill先生は,脳神経外科学のみならず,腫瘍学,遺伝学,病理学に深い造詣を持ち,研究と診療の両分野で活躍されています.近年,悪性度の低い神経膠腫患者には,多くの場合IDH 1 / 2 の変異があることがわかり,その結果,治療方法が飛躍的に向上しました.こうした治療方法の発展にご自身の領域横断的な知見を活かし,貢献をしてこられ
たCahill先生よりご講演いただきました.
 講演の第1 部では,まず,脳神経外科学教室の大島聡人先生より,前提知識として「IDH変異とは何か」を説明いただき,その後Cahill 先生より,米国で近年承認されたIDH阻害剤の開発に至る自身らの研究と,この薬剤が臨床にどのような役割を果たし,どの様に今後展開していくか,将来展望についてもお話しいただきました.投薬のタイミングや腫瘍グレードによる制限があり,個々の患者に適した治療研究が必要であるとのメッセージをいただきました.
 講演の第2 部では,「Right place at the right time」と題し,Cahill 先生ご自身のキャリアについてお話しいただきました.大学では遺伝学,卒業後は脳神経外科における診療と病理学の研究に取り組み,常に臨床と研究をどのように統合すべきか考えてこられたCahill先生が,2008年にIDH変異に関する論文が発表された日にIDH変異型神経膠腫の患者の手術を執刀し,遺伝子異常を理解した適切な治療が治療に重要な役割を果たしたというお話があり,大変印象的でした.
 第1 部,第2 部,そして講演終了後も活発な質問がなされ,大学教官・医師・学生にとって,非常に有意義な時間となりました.
(文責 立石 健祐)
主催 横浜市立大学医学会、脳神経外科学
「横浜医学」 76巻2号より転載


第235回横浜市立大学医学会講演会
演題 Cell-type specific and motif dependent effects of Shroom3: From mechanism and precisiontherapeutics for an intronic CKD risk allele
演者 Madhav C Menon, MBBS, MD
Yale School of Medicine
Director of Research in Kidney Transplantation, Nephrology
Associate Professor
要旨  米国にて腎疾患研究領域で活躍されている新進気鋭の研究者,Yale School of MedicineのMadhav C Menon先生をお招きし,ご講演いただきました.Menon先生は,第48回日本分子生物学会における日本腎臓学会共催シンポジウムのシンポジストとして招待され来日されており,その機会を得て横浜市立大学での講演が実現しました.なお,本講演は日本腎臓学会会員向けにWEB配信も行われました.
 講演では,慢性腎臓病(CKD)のリスク因子であるShroom3遺伝子の機能解析と,それに基づく新たな治療戦略について解説いただきました.進行性CKDにおける尿細管間質線維化(TIF)にはShroom3遺伝子のイントロン変異が関連していますが,Shroom3は「発現低下がTIFを抑制する一方で,ポドサイト障害によるアルブミン尿を引き起こす」という治療標的として難しい二面性を持っています.Menon先生の研究グループは,Shroom3内のFyn 結合モチーフがポドサイト機能に必須である一方,Rock結合領域(ASD2ドメイン)が線維化シグナルを促進することを解明しました.この知見を基に,ポドサイトへの悪影響を回避しつつ線維化経路のみを遮断する新規阻害剤(P2Is)を開発し,マウスモデルにおいてアルブミン尿を誘発せずにTIF を改善することに成功しました.遺伝子多型に基づくCKD の精密医療(Precision Medicine)の可能性を示す,非常に示唆に富む講演となりました.本講演には,横浜市立大学の大学院生を含む若手研究者が多数参加され,白熱した議論が展開され,大変刺激的な講演会となりました.
(文責 小豆島 健護)
主催 横浜市立大学医学会、循環器・腎臓・高血圧内科学
「横浜医学」 77巻1号より転載


第236回横浜市立大学医学会講演会
演題 横浜市大から世界へ
その道は一つでない
演者 高部 和明 先生
ローズウェールパークがんセンター 乳腺外科
主任教授

要旨  令和7 年7 月7 日,米国ロズウェルパークがんセンターより高部和明先生をお招きし,講演会を開催しました.
 講演前半では,高部先生が,本学で医学博士号を取得されてから,同センターの乳腺外科主任教授として,診療,研究,教育の分野で活躍されるにいたるまで,どのようにキャリアを積まれてきたのかお話しいただきました.渡米後,ソーク研究所やバージニア州立大学に入職するきっかけとなった,肝再生におけるアクチビンの研究や,癌進展過程におけるスフィンゴ脂質の研究を紹介いただき,競争の激しい米国の研究機関に採用されるためには,独創的な研究に加えて,それを積極的にアピールすることが重要であると認識することができました.また,高部先生がこれまでに指導された日本人学生や医
師の方々について,その留学目的や期間等をご説明いただき,リモート留学をはじめ,様々な形態の留学が可能であることを知ることができました.
 講演後半,質疑応答の時間を長くとっていただき,英語の勉強方法,ロズウェルパークがんセンターでの実習や,米国で臨床医になるために必要なこと,臨床における日本と米国の違い等についてお話しいただきました.高部先生の,聴く人が引き込まれるような語り口やお人柄は誰もが真似できるものではないものの,世界で活躍するにはモチベーションと積極性が必要だということは,多くの医師・学生に伝わったのではないかと思います.
 講演終了後は,質問のため,長蛇の列ができ,参加者にとって,非常に有意義な講演会となりました.
(文責 秋山 浩利)
主催 横浜市立大学医学会、消化器・腫瘍外科学
「横浜医学」 76巻2号より転載


第237回横浜市立大学医学会講演会
演題 横浜国立大学の挑戦
演者 梅原 出 先生
国立大学法人横浜国立大学
学長

要旨  横浜市立大学附属市民総合医療センター(YCU Medical Center)では,高度専門医療,救急医療( 1 次から3 次までのシームレスな包括的救急医療)に加えて,研究にも力点を置いています.そこで,2026年の新年早々の第237回横浜市立大学医学会講演会は,横浜市立大学附属市民総合医療センター(YCU Medical Center)での開催といたしました(ZOOMとのハイブリッド開催形式).
 横浜市立大学と同じく横浜市に位置する国立総合大学の横浜国立大学は,本学には設置されていない工学部を有し,本学と同様に地域との繋がりも重視した先端的研究を推進しており,最新の動向は大いに気になります.また,最近では,種々の工学系技術における著しい進歩を受けて,医工連携の枠組みを活用して医学・医療上の各種の課題解決に取り組むというスキームが注目されており,横浜国立大学でも取り組まれているとの情報も入っています.
 科学技術振興機構(JST)の産学官共創システム推進により知と人材の集積拠点である大学等のイノベーション創造をめざす『共創の場形成支援プログラム』の横浜国立大学を代表機関とする『“健歩快働”をまちごと科学するイノベーティブ新湘南共創拠点』事業に副プロジェクトリーダー・横浜国立大学 総合学術高等研究院(IMS)- 次世代ヘルステクノロジー研究センター 副センター長・IMS客員教授として参画させていただいた経緯もあり,今回は横浜国立大学学長の梅原出先生にセンター病院にお越しいただきましてご講演いただきました.
 ご講演では,前半は,横浜国立大学の2 つの領域横断的なトップダウン組織である,先端科学高等研究院と総合学術高等研究院をテコとしての外部資金(国家的プロジェクト)獲得へ向けた取組みとその成果,後半は自動車産業の次の国家産業の柱としての『日の丸半導体』産業復活へ向けた半導体と量子との融合を見据えた基礎研究からの実証研究への展開におけるKey Player をめざした取組みを中心にお話しいただきました.
 講演の後には,会場から横浜市立大学相原道子前学長,「横浜市立大学医学部の将来を考える会」の嶋田紘名誉教授から質問・コメントが寄せられるなど,参加者も多く,大盛況の会でした.
(文責 田村 功一)
主催 横浜市立大学医学会、横浜市立大学附属附属市民総合医療センター、循環器・腎臓・高血圧内科学
「横浜医学」 77巻1号より転載



第238回横浜市立大学医学会講演会
演題 内科学と腎臓病学の現況と未来
演者 南學 正臣 先生
国立大学法人 東京大学
大学院医学系研究科長・学部長
大学院医学系研究科 腎臓内分泌内科学 教授
日本内科学会理事長
日本腎臓学会理事長

要旨  準備中
主催 横浜市立大学医学会、横浜市立大学附属附属市民総合医療センター、循環器・腎臓・高血圧内科学
「横浜医学」  巻 号より転載



ページトップへ