横浜市立大学附属病院

横浜市立大学附属病院の臨床研修

横浜市立大学附属病院(横浜市唯一の特定機能病院:1991年7月開設)と横浜市立大学附属市民総合医療センター(以下、センター病院と略します:2000年1月開設)は、公立大学法人横浜市立大学の附属病院として運営されている病院です。
臨床研修に関しては、新臨床研修制度が始まる30年以上前から、自由ローテート研修を取り入れており、これまで多くの優れた医師を輩出してきました。現在の研修医定員数は、2病院あわせて1学年108名と全国でも上位を誇っています。

附属2病院は、先端医療を目指す臓器別の診療体制をとっていますが、プライマリ・ケアに必要な臨床能力を十分に修得できるようプログラムを工夫しています。その1つが大学病院と協力病院を1年ずつ研修する「たすきがけ研修」です。協力病院はすべて地域の中核病院で、豊富な症例を有し、地域に密着した救急医療を提供しています。さらに、地域保健研修期間を利用して、中小規模の病院や診療所におけるプライマリ・ケア研修、へき地・離島での研修も可能です。
研修医の希望をとりいれつつ、基本的な知識、技術、態度の習得には妥協しない大学病院の基本方針をとっています。
卒後2年間の臨床研修は、それだけで完結するものではありません。生涯を通じたキャリアを見据えた2年間を過ごすことで、より充実した研修が可能となるでしょう。
本大学では専門医養成プログラム(シニア・レジデント)制度を準備し、魅力あるプログラムを多数提供しています。

横浜で一緒に学び、働ける皆さんを待っています。

研修の特徴

  • 40年以上にわたる歴史ある自由ローテート研修体制
  • 2つの大学病院と協力病院による「たすきがけ研修」
    →よくある病気から高度先進医療まで幅広く研修
  • 研修医の立場に立ったきめ細かな指導とサポート体制
    →自由な雰囲気の中でのびのびとした研修
  • 全国から集まる研修医仲間
    →将来、幅広い診療仲間ネットワーク形成
  • 1次から3次まで多様な救急疾患に対応する能力修得、医療安全を重視し患者本位の医療に基づいた研修
    →緊急時に落ち着いて自らの責務を果たせるプロフェッショナルの養成

研修医の待遇

※附属病院、センター病院の待遇。協力病院での待遇は各病院の規程に準じます。

身分 公立大学法人横浜市立大学非常勤職員(臨床研修医)
報酬
(昨年度実績)
賃金月額:200,400円
期末手当(賞与):年2回支給
宿日直:1回につき15,400円(月平均4回)
通勤手当あり:別途支給
住宅補助あり:賃貸契約者のみ、上限3万円/月
休暇 年次休暇 1年目 16日
夏季休暇 5日
服忌休暇等、横浜市立大学非常勤職員規程に準じます
福利・厚生 公立学校共済組合、厚生年金、雇用保険
横浜市厚生会に加入可(各種割引のサービスを受けることができます)
横浜市厚生会に加入の場合は、結婚手当・出産手当等を支給
研修医用設備 附属病院研修棟内に研修医室(152m2)、ロッカー室、当直室、シャワー室完備
健康管理 採用時健康診断 HBs抗体陰性の場合はワクチン接種
夜間従事者検診、放射線業務者検診
インフルエンザワクチン、その他感染症ウイルスワクチン接種(一部自己負担有)
針刺し事故対策など臨床研修センターで研修医の健康管理を実施
医師賠償保険 個人において加入してください
アルバイト アルバイトは禁止です

※但し、給与は、前年度実績のもので、改訂される可能性があります。
横浜市立大学附属2病院の研修中は、当院の規定による給与が支払われます。
協力病院での研修中は、当該病院の規定による給与が支払われます。

病院長からのメッセージ

横浜市立大学は、2つの附属病院を有し、ベッド数合計約1,400床を誇る全国でも有数の研修病院で、2病院の一体的運営により豊富な臨床例をとおして学ぶ研修を行っています。
この2つの病院に加え、神奈川県内外の主要病院と「たすきがけ」研修を行っているため、それぞれの病院で特徴ある症例を学ぶことができます。また、この研修育成プログラムの連携は新たに始まった専門医制度の専攻研修プログラムへと展開されています。
附属病院は、横浜市唯一の「特定機能病院」として、医療安全を重視し、高度かつ先進的な医療と安全な医療を患者さんに提供しています。当院は、「地域がん診療連携拠点病院」であり、外来化学療法センターを充実させるとともに、医学部、大学院と連携した「がんプロフェッショナル養成プラン」他、先進的研究に取り組むなど、地域におけるがん診療の中核を担っています。さらに、再生医療をはじめとした先端的医療にも多面的に取り組んでいます。
臨床研修については、実践的な研修カリキュラムと多くの優秀かつ熱心な指導医、臨床研修センターによるバックアップ体制を揃えて皆さんをお待ちしています。研修医の為に設けられた臨床研修棟には専用オフィスを設け、皆さんのアメニティも格段に向上しました。
医療は医学というサイエンスなくしては成立しません。市内でも屈指の多数の症例を丁寧に1例1例、高度な学術的知見と卓越した技能を持ち合わせたプロフェッショナルの中で討議、実践しながら学ぶことができるのは大学病院ならではの特徴でもあります。科学的な鋭い洞察力を鍛え、患者さんの立場に立った優しさを徹底的に学ぶための道場です。ぜひ皆さんには医師としてだけではなく、社会人としてもどこでも通用する真のプロの医療人に育っていただきたく思います。

公立大学法人横浜市立大学附属病院
病院長 後藤 隆久

臨床研修センター紹介

臨床研修センターは研修医の採用から修了認定までの一貫したマネージメントと研修プログラムや指導体制の充実に努めています。専属の医師と職員が研修医をサポートし、健康管理から研修医室の整備まで心おきなく研修に励むことができる環境を整えています。

  1. 初期臨床研修の管理と実施
  2. 病院見学学生(エクスターン)の受け入れ
  3. 専門医養成プログラムの開発と管理
  4. 指導医養成講習会の主催を中心とした,指導医の質の向上

スタッフ

臨床研修センター センター長【臨床研修】
基本臨床研修プログラム プログラム責任者
基礎研究医プログラム プログラム責任者
稲森 正彦(医学教育学教授、兼任)

臨床研修センター 副センター長【臨床研修】
基本臨床研修プログラム 副プログラム責任者
日下部 明彦(総合診療医学准教授、兼任)

臨床研修センター 副センター長【専門医養成プログラム】
基礎研究医プログラム 副プログラム責任者
前田 愼(消化器内科学教授、兼任)

産科・小児科プログラム プログラム責任者
倉澤 健太郎(産婦人科准教授、兼任)

基本臨床研修プログラム 副プログラム責任者
秋山 浩利(消化器・腫瘍外科学准教授、シミュレーションセンター長、兼任)

臨床研修センター スタッフ【専門医養成プログラム】
基本臨床研修プログラム 副プログラム責任者
藤田 浩司(臨床研修センター講師、専任)

臨床研修センター スタッフ
産科・小児科プログラム 副プログラム責任者
西村 謙一(小児科助教、兼任)

医学・病院統括部 職員課人事担当

副プログラム責任者

副プログラム責任者は、一人あたり10人程度の研修医を担当し、定期的な面接を行ったり、必要なときに相談に乗るなどの対応を行って、研修医が身体的・精神的に安定して研修に専念できるように努めます。

臨床研修委員会

初期臨床研修に関わるすべての診療科の指導医と看護部・薬剤部の代表から構成され、研修プログラムの立案・実施・評価など、卒後臨床研修に関わる全体的な業務を担当します。

臨床研修管理委員会

初期臨床研修に関わるすべての協力病院/施設の病院長、施設長、プログラム責任者、および事務担当者から構成されます。本委員会の役割は以下の通りです。

  1. 研修医の公募、採用
  2. 研修プログラムの全体的な管理
  3. 研修医の全体的な管理
  4. 研修医の研修状況の評価
  5. 研修の修了認定、中断等の決定
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