ようこそ、横浜市立大学母性看護学研究会のホームページへ。
本研究会は2015年に設立いたしました。
母性看護をとりまく社会状況は、女性の生き方の変化や、少子社会の招来など、我が国の未来と密接に直結しています。特に我が国では、出生前診断などの倫理的問題やドメスティック・バイオレンス、不妊、高齢出産やハイリスク妊娠の増加など、多くの課題を有しています。また、我が国の合計特殊出生率は1.5未満であり、お産は女性にとっても家族にとっても非常に貴重なライフイベントです。したがって、一人ひとりの体験を大切にする、女性を中心としたケア(Woman‐Centered care)や家族を中心としたケア(Family‐Centered care)が重要です。以上のことから、母性看護学領域の対象である女性とその家族を取り巻く環境は大きく変化しているため、看護職に求められる役割は大きく、これらの母子保健の現状を把握し、社会の中の母性を的確に捉える研究能力が必要となります。
本研究会では「妊娠・分娩・産褥は生理的な現象であり、女性は子どもを産み、育てる力を持っている、胎児は産まれてくる力を持っている」、「お産は自然の営み」であるという考えを基盤としています。看護は実践の科学であることから、机上の空論ではなく、社会のニーズにあった研究の実施が大切です。一方で、看護はアートでもあり、経験に裏付けられた看護師や臨床助産師の勘や経験からの根拠や技は非常に重要です。本研究会では、研究と実践、研究と社会活動との実質的なつながりを意識し、実践的研究能力で現場を改革したり、地域への研究成果の還元をいたします。また出産の歴史は人類の歴史であり、母性看護学は『息づく命の伝承』にかかわる領域です。命の誕生が歩んできた歴史と新たな英知の創生を目指しています。母性看護学の未来を彩る研究を共に考えていきましょう。
横浜市立大学母性看護学研究会に関心がある方は是非ご連絡下さい。
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