YCU 横浜市立大学 データサイエンス研究科 ヘルスデータサイエンス専攻

Researchers

教員紹介

黒木 淳
KUROKI Makoto
主要担当科目
医療経営分析論
Q.1

これまでの研究者としての
歩みを教えて下さい

私はヘルスデータサイエンス(HDS)専攻で唯一の社会科学者として、経営学・会計学・経済学のアプローチでHealth Administration(HA)関係の研究を行っています。2014年3月に大阪市立大学大学院経営学研究科で、非営利組織の会計情報の有用性に関する実証研究で博士(経営学)を取得しました。2015年4月に横浜市立大学の教員として着任し、2017年4月より大学院国際マネジメント研究科准教授となりました。2019年4月より会計検査院特別研究官を兼担で務め、2020年4月よりHDS専攻に着任しました。
この間、2018年からは医学系研究科・国際マネジメント研究科で採択された文部科学省課題解決型高度医療人材養成プログラム(病院経営支援)「都市型地域医療を先導する病院変革人材支援」教育プログラム委員を務めています。また、2018年「非営利組織会計の実証分析」(非営利法人研究学会賞 受賞)、2019年「公会計テキスト」(いずれも中央経済社)を刊行しました。
最近では、社会科学的な観点から、特にHA領域においてデータサイエンスの活用,および可視化されたデータの利用法を研究開発しています。最近の研究では、日本医療研究開発機構から『医療機能を内包した介護保険施設の機能評価指標に係る研究開発』について研究代表者で採択を受け、介護老人保健施設や療養型医療機関の機能評価指標を研究開発しております。また、ある上場会社と『データサイエンスによる終末期マネジメントシステム研究開発』を研究代表者として行っています。

Q.2

学生と一緒にやりたいことに
ついて教えて下さい。

HDS専攻に入学される大学院生の知識の幅を広げる役割を担っているのかと思っています。患者の治療のためには、臨床研究でより妥当で信頼性の高い方法を採用することが重要ですが、医療機関の経営、人的資源管理、リスクマネジメント、医療政策などがかかわっています。臨床現場での取り組みを俯瞰的にとらえ、より大きな視点でとらえていただくことは大学院生にとって有益であると確信しています。
たとえば、組織における財務情報、患者情報、人事情報、また国や地方公共団体のオープンデータである人口動態や地理的情報などを活用できないか、自治体との連携によってより良い医療をめざすことができないかなど、困ったことがあれば何でも相談してください。