診療内容および対象疾患
内分泌・代謝疾患は比較的地味な印象がありますが、実際にはその対象疾患は全身の内分泌臓器にわたり、また日常の小児科臨床で重要な、"成長""発達"に大きく関与する疾患でもあります。たとえば、下垂体(成長ホルモン分泌不全性低身長、汎下垂体機能低下症など)、甲状腺(先天性甲状腺機能低下症、Basedow病、慢性甲状腺炎など)、副腎(先天性副腎皮質過形成症、副腎低形成症など)、性腺(思春期早発症、思春期遅発症など)等の内分泌疾患、また各種の先天代謝異常症(糖原病、有機酸・脂肪酸代謝異常症など)の診断および治療に従事しております。
特に当グループの特色としては、1型、2型糖尿病の診断、治療に重点を置いていることが挙げられます。横浜市における学校検尿の中核施設でもあり、年間約10人程度の1型糖尿病の初発例(うち2,3割はケトアシドーシス合併を含む)およびほぼ同数程度の2型糖尿病の初発を経験しており、国内でも有数の症例数を有します。そして1型糖尿病に対する持続インスリン皮下注(インスリンポンプ)療法の導入や、2型糖尿病に対するインクレチン製剤の導入などにも積極的に取り組んでいます。
臨床研究
糖尿病は細小血管障害のみでなく動脈硬化などの大血管障害の危険因子であることは成人領域では数々の研究から明らかですが、小児領域ではそのような研究はあまり行われておりません。小児の1型、2型糖尿病の豊富な症例数をもとに、血管内皮機能の評価、動脈硬化性変化の検討などをもとに、小児においても糖尿病は大血管障害を引き起こすのか、また病型の違いによって危険性が異なるかを検討しています。
また、現在、新しい先天代謝異常症の発見手段としてのタンデムマス・スクリーニングのパイロットスタディを神奈川予防医学協会、新生児グループ、および産科の先生方の協力のもとで行っております。



