診療内容
血液グループは先天性・後天性血液疾患および白血病などの腫瘍性疾患の診療、造血幹細胞移植を担当しており、済生会横浜市南部病院小児科の血液グループとともに毎年20-30例前後の新患患者さんの診療にあたっています。内科的疾患のみではなく、外科的な治療が必要な疾患に対しては、脳神経外科、整形外科、一般外科など外科系部門の医療スタッフと連携して診療を行っています。
臨床研究
小児血液疾患、小児悪性腫瘍患者の予後は近年ずいぶん改善されましたが、安全性や効果という点で、現在行なわれている治療法は決して完成されたものではありません。より良い治療法の開発を目指して、私たちは東京小児がん研究グループ(TCCSG)、日本小児白血病リンパ腫研究グループ(JPLSG)の参加施設として小児悪性腫瘍の臨床研究に取り組んでいます。ステロイド依存性自己免疫性血球減少症(溶血性貧血、血小板減少性紫斑病)に対するrituximab療法は当院倫理委員会の承認を得て、研究開発医療として施行しています。
造血幹細胞移植
私たちのグループは従来から造血幹細胞移植に積極的に取り組んできました。最近では先天性免疫不全症に対する造血幹細胞移植症例が増えており、特に慢性肉芽腫症に対しては現在までに7例の骨髄移植を施行しました。また、HLA一致ドナーが得られない難治性白血病に対するHLA不一致血縁ドナーからの造血幹細胞移植は、当院倫理委員会の承認を得て、臨床試験として行なっています。
| 当科における造血幹細胞移植 | |
|---|---|
| 1991年 附属病院(福浦)開設~2009年まで;のべ205件 | |
| 自家骨髄・末梢血幹細胞移植 | 67件 |
| 血縁者間骨髄移植 | 51件 |
| 血縁者間末梢血幹細胞移植 | 13件 |
| 非血縁者間骨髄移植 | 44件 |
| 臍帯血移植 | 30件 |
院内学級
入院期間が長期におよぶ場合、患児の成長や発達に対する配慮が必要です。病棟には保母さんが常勤しており、院内学級も併設されています。院内学級では小学部と中学部がそれぞれ教室を持っており、専任の教員(5-6名)による授業が行われています。体調が良くない時にはベッドサイドで授業を受けることもできます。病棟では毎月1回(夏休みは毎週)「豆まき」「七夕まつり」などの行事が行われています。
長期フォローアップ
もともとの病気や治療による影響で起こりうる晩期障害や心理社会的問題を明らかにし、個々の患者さんに対し最善策を還元することを目的として、もとの病気が治癒した後も外来での継続的なフォローアップを行っております。成長ホルモンや甲状腺ホルモンなどの内分泌学的問題については、センター病院の内分泌専門医と連携して患者さんの診療にあたっています。
基礎研究のテーマ
- 白血病、小児がん細胞を用いた薬剤感受性試験
- 腫瘍細胞株を用いた抗腫瘍薬の薬剤相互作用の研究
- 薬剤の作用や副作用に関係する遺伝子的素因の研究
- 好中球機能検査



