第15回日本医療ガス学会学術大会・総会

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第15回日本医療ガス学会学術大会・総会開催にあたり

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日本医療ガス学会は医療ガスの消費者である医療従事者、医療ガスを取り扱う技術者を中心として構成され、相互の知識向上と親睦を図るとともに、医療ガスの管理、保安、教育に関して地域的な進歩、普及に努めることを目的としております。本学会の大きなテーマの一つとして、医療ガスの安全性や安定供給があります。特にここ数年の学術集会では、災害対策についての議論を重ねてまいりました。

そのような中で、本年3月11日に未曾有の大地震が東北地方を襲いました。それから半年近くが経とうとする今になっても、余震が頻繁に起こっておりますし、中越や静岡県などを震源とする地震も起きております。また我が国の歴史を1000年単位で振り返りますと、東北、三陸沖を震源とする地震後に、東海地震や南海地震が続発する例が多く見られます。これらのことから、近い将来、東海〜南海地方を大地震が襲うことはほぼ必然と考えなければならないと思われます。

今回の学術集会は、「災害の検証と将来への提言」をテーマに企画を致しました。開催日は平成23年11月12日(土曜日)、場所は交通至便なパシフィコ横浜としました。午前のシンポジウムでは、5名の講師の方々から、それぞれの立場で今回の災害にどう対処したかを振り返っていただきます。それを踏まえ、午後のディスカッションでは、本学会理事長の武田純三教授に座長をお願いし、次の大震災に備え、学会として何を議論し、どんな提言を行政等に行っていくべきかを話し合います。教育講演は神奈川県立循環器呼吸器病センターの小松茂先生に、在宅酸素療法の現況と将来展望についてお話いただく予定です。

学会の開かれる11月は暑さも和らぎ、横浜はとても過ごしやすい気候となります。秋たけなわの美しい横浜みなとみらいへ、多くの皆様のお越しをお待ちしております。

第15回日本医療ガス学会学術大会・総会会長
横浜市立大学大学院医学研究科長
生体制御・麻酔科学教授
後藤 隆久

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