1. 専門医養成プログラムホーム >
  2. 専門医養成プログラム概要

専門医養成プログラム概要

 横浜市立大学は2つの附属病院を有し、神奈川県内の協力病院と連携して人材の育成や地域医療の充実に向けてさまざまな活動を行っています。大学病院や協力病院で診療や研究に従事した多くの医師が、県内の公立病院、地域中核病院をはじめとした多様な医療分野で活躍し、専門分野の枠を越えたネットワークを構築し、質の高い医療を提供していると評価をいただいています。
 平成18年度に卒後3年目以降の人材育成制度、後期研修制度を立ち上げましたが、平成20年度から『専門医養成プログラム』と名称を変更し、内容も一新しました。このプログラムは初期臨床研修修了後に専門医を目指す医師を対象とし、大学病院の各診療科が協力病院と連携して、質の高い専門医を育成するものです。また、各診療科の独自性を重視すると共に、より多くの 若手医師が参加できるように工夫しました。

 一方、平成19年度に横浜市立大学大学院医学研究科が『長期履修制度』を導入したことから、本プログラムにおいて臨床の知識や技術を研修しながら、学位の取得を目指すことも可能となりました。本プログラムは単に専門医を養成するだけでなく、医療安全を重視し、患者本位の医療サービスが提供できる医師、医学の進歩に貢献し、日本の医療を担える医師を育成することを目的とするものです。

ページトップへ戻る

齋藤医学部長挨拶

齋藤医学部長

 横浜市立大学医学部・附属2病院は、公立大学の使命である「地域医療」に邁進する医師の育成に重点を置いています。私たちの医療の責任範囲は人口360万人を擁する横浜市、人口900万人を擁する神奈川県全域に及びます。ここに住む方々に高度で安心・安全な医療の提供を行うべく、大学附属病院及び大学附属市民総合医療センターの臓器専門研修と、地域基幹病院を中心とした総合医療研修とを有機的に結合した専門医研修を進めています。

 「地域医療」とは、特異臓器に関わる高次専門医療の展開と同時に、総合医療の進化と深化の双方があって初めて達成されます。前者は大学附属病院の本来的な使命であり、難治性疾患の患者さまに最高の医療を提供することですし、後者は地域基幹病院の役割にふさわしく、そのために大学附属病院は関連施設との連携を強化することにより、質の高い総合医療研修を実施できる研修プログラムを用意しています。

 ところで、医療の質を高める努力は次世代に対する私たちの責任です。医療の質は医学研究に裏打ちされたものでなくてはなりません。高次専門医療研修においても総合医療研修においても、生じる疑問を研究の形で解決する努力も大学医学部の役割です。個別の小さな疑問でも普遍的なものであれば、世界を動かす研究成果を生むことを実証しています。高次医療と総合医療、これに研究活動が加わることでみなさんの研修はさらに充実したものになるはずです。これから始まる専門医研修を、さらに質の高いものにしていきましょう。みなさんを心より歓迎致します。

附属病院 平原病院長挨拶

平原病院長

 横浜市立大学の附属病院は、風光明媚な金沢区の医学部に隣接する大学附属病院と市内中心部にある附属市民総合医療センターがそれぞれの特徴を生かし、一体となって運営される病床数合計1,300床を超す全国でも有数の病院です。両院とも「市民が頼れる高度で安心安全な医療」を提供する地域の基幹・拠点病院でもあります。
 初期研修を修了された先生方が、これからの医師として一生を捧げるであろう専門分野を選び、腕を磨き、教育を受け、専門医として成長していく場の一環としてこの専門医養成プログラムがあります。ほとんどの先生方は、同時に豊富なスタッフで構成される大学医学部の20を超す専門診療分野の教室(いわゆる医局)に所属し、その専門診療科や専門別センターのシニア・レジデントとなります。新専門医制度については、現在市内・県内の主要教育指導病院と専門医養成プログラムの連携体制をとって専門医修習課程が企画されています(横浜市大・神奈川専門医養成プログラム)。さらに、大学院で研究を同時に行うことが出来るシステムも選択可能です。これら多くの選択肢の中から自分に適した分野を選び、我々と一緒に日本の医療を担う第一歩をここ横浜市立大学で踏み出しましょう。心より歓迎いたします。

センター病院 井上病院長挨拶

井上病院長

  横浜市立大学附属市民総合医療センターは、明治初期に西洋式総合病院として設立された十全医院を母体とする歴史と伝統を持つ病院です。現在の市民総合医療センターは平成10年に開設されました。当院は、高度救命救急センター、総合周産期母子医療センター、小児総合医療センターなどを含めた10の疾患別センターおよび19の専門診療科から構成され、726床を有する横浜市最大の病床規模を持つ総合病院として、地域医療に大きく貢献しています。
 当院の特徴と魅力は、大学附属病院としての高度専門医療に加え、地域医療支援病院として、高度救命救急医療からプライマリ・ケアを含めた幅広い医療を同時に経験することが可能なことにあります。したがって、どの診療科を選択したとしても専門医修練に必要な多様で豊富な症例を経験することができます。また、全ての職員が、働きやすい、学びやすい、暖かい雰囲気づくりに努めるとともに、患者さんや地域の人々から信頼される病院を目指して医療に取り組んでいます。当院は災害拠点病院としての重要な役割を持ち平成22年度はAPEC開催時に各国首脳の緊急医療施設として、さらに、平成23年度は東日本大震災時の地域および被災地の医療活動拠点としての機能を果たしました。
 横浜市立大学の専門医養成プログラムは、大学、医学部、附属2病院が一体となり、地域で有数の関連診療施設と連携を取り、幅広い研修の場で経験が積めるように構成されています。指導体制も充実しており、各領域におけるトップレベルの医師が指導に当たっています。また、国際都市横浜における開放的な風土は、日本の医療を支えていく人材の育成において、最適な場所であると思います。当院での臨床経験を通して、これからの医療を担う高度な専門的知識を持った医師を目指していただければと思います。志のある医師の応募をお待ちしています。

ページトップへ戻る