本項では前作業までに得られた情報から
機体がアンチウイルスソフトの運用に耐えられるかの判断と、
現在の運用状態から別途発生する作業がないかの判断を行います。

本項では導入機体の情報を頻繁に参照する必要があります。
前作業にて取られたメモを御用意下さい。

作業手順

1.機体性能の検証 (導入対象機が95年度以前の製品である場合のみ

2.機体処理能力の補正を検討 (最低動作環境を満たしていない、
                      或いはメモリが16M以下の場合のみ




第ー段階 機体性能の検証-
実社会においても業務を行うには
人材・データ・資金・意志決定経路等の確保が必要になるかと思います。
同様にPCも処理を行う際に処理量に見合っただけの資源を消費します。

資源が不十分な状態で処理を開始ししますと、
生産物や処理の量・質共に低下します。
ことPCの場合、過負荷による変化は顕著にあらわれます。

○常駐中の処理能力の不足は体感できるほどの速度低下を招きます。
    (不足分の資源をできるだけ確保しようとするためです。)
    結果、他の業務作業(表計算・ワープロ)に弊害を及ぼします。
    特にメモリ不足の場合、文字入力作業がストレスに感じるほどです。

○高負荷を連続して実行することにより例外処理(エラー)を誘発させます。
    エラーによる例外処理と通常処理が相乗して負荷を高めてゆき、
    限界点を超えたとき、PCはフリーズ(凍結)する事になります。

○想定以上の処理を行うため、各部品の劣化を早めます。

    前述のフリーズが頻出し、中途の電源断による
    ソフトウェアの破損、

    各部品部分の主に熱量による劣化・変形等です。



機体性能の検証 - 実作業
それでは導入予定機の持つ処理能力が最低動作環境を満たしているか
確認したいと思います。

尚、1996年以降の製品でしたら例外なく動作条件を満たしておりますので
当作業は行わなくても結構です。
(に進んでください。)

1995・4年製をお持ちの方はメモと最低動作環境を比較してください。

最低動作環境に達していない機体へは導入できません。
その際は処理能力を拡張(増強)するか、導入を取りやめるかの
選択を行っていただく必要があります。

下のボタンを押下しますと対象ページへジャンプしますので、
導入対象機の処理能力が最低条件をみたしているかどうか確認してください。



第二段階 機体処理能力の補正
PCは初期能力(カタログ上の能力)に一定量までの補正を行うことができます。

処理能力の補正はメモリやHDDの新規増設やCPU・HDDメモリを良質なものに
交換する事により実現します。

能力補正の限界は各機体によって異なり、
古いものほど補正可能な範囲は狭く、
かつ部品在庫や規格の関係からかかる費用も大きくなります。

一般例

95以前のデスクトップ
処理能力初期/補正後 : ■■■□□
交換、増設可能部品 : CPU、メモリ、HDD
対効果:中

95以前のノートパソコン
処理能力 初期/補正後: ■■■□
交換、増設可能部品 : メモリ、HDD
対効果:低

95中期以降のデスクトップ
処理能力初期/補正後 : ■■■■■□□□
交換、増設可能部品 : CPU、メモリ、HDD
対効果:高

95中期以降のノートパソコン
処理能力 初期/補正後: ■■■■□□
交換、増設可能部品 : メモリ、HDD
対効果:中
※一部ビジネスモデルでは例外あり(CPU等も補正可能)

CPU:演算速度に影響。
    通常の作業で要求されることは少なく、
    50〜100Mhz程度であれば体感的な変化はない。
    換装できるのは現在のCPU + 50〜200 程度。
    最低限の動作環境さえ満たしていれば増設の必要はない。

メモリ:各プログラムが使用する作業場所。
     OSが実装メモリから各プログラムに必要量だけ分配する。

     不足しているとCPUの性能に関わらず作業効率が大幅に低下する。
     同一モデルでも 64Mの機体と128Mの機体では
     明らかな応答速度の違いを見ることができる。
     
     現在市販価格で 128Mバイトが3000円程度で売られている。
     一般店では5000円程度。
     
     規格によるが最も安価、かつ効果が高い増設対象。

HDD:機体が保存できるデータ容量を決定する。
     容量の他、読み書きの速度に影響。
     今回は要求される容量が少なく、交換の必要性は感じられない。


最低動作環境を満たしていない機体は
事務器営業方、もしくは販売元に問い合わせて
『増設が可能な範囲と最低限必要な価格』を算出して下さい。

各自費用の他に製品寿命も考慮に入れ、最適な選択をしてください。

(導入を断念した機体はネットワークから切り離してください。
 不要で在れば運営室方で再利用方法を検討させていただきます。)



機体処理能力の補正 - 実作業
導入予定機の持つ処理能力が最低動作環境に満たない場合のみ
下記を行ってください。


その際、メモリ容量は速度に直結するため
可能で在れば24M以上を確保してください。

1.不足部分と能力をメモ

2.事務器の営業方に機種名と不足部分の能力を提示し
   増設の可否と価格を調査を依頼する。
   (規格により金額に大きな幅があり、
    直接メーカに増設依頼するのは危険)

3.調査の結果、価格が妥当であると判断(再安価の新機種と比較)
  できた場合は部品の購入と増設作業の依頼を行う。

  ※増設ができない、あるいは投資が無駄であると判断される場合は
    (最低動作環境への増設費が 20,000以上である 等)

    導入を断念し、機体をネットワークから切り離してください。
    以後、対象機の利用は控えてください。
    
    現在は100,000円以下の機体でも十分な性能を持っています。
    新規に機体を導入する場合は堅実な選択をお願いします。
  

  ※もし不要になった機体がありましたら運営室まで連絡を下さい。
    運営室にて他用途への再利用を検討します。