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槙山和秀先生 第103回日本泌尿器科学会総会賞

受賞報告

槙山和秀 先生

第103回日本泌尿器科学会総会賞

患者特異的腹腔鏡手術シミュレータの評価・検証

 

今回受賞対象となった研究の概要を紹介します。

腹腔鏡手術は開腹手術と比べると低侵襲で患者さんの負担が軽いだけでなく、拡大視野で細かい操作が可能なことなどメリットが多く、横浜市立大学泌尿器科では従来開腹手術で行っていた手術のほとんどを腹腔鏡で行っています。腹腔鏡手術の問題点は技術習得に時間がかかることです。そのため腹腔鏡手術の術者になる前に、手術室外で適切なトレーニングを積む必要があります。腹腔鏡手術シミュレータは重要なトレーニングツールのひとつです。

今回開発したシミュレータは手術予定患者さんのCT画像を取り込み、シミュレータ内に手術予定患者さんの腹腔内を再現し、その患者さんの手術の予行演習をすることができる画期的なものです(患者特異的シミュレータ)。この技術は世界に先駆けるものです。このシミュレータが患者さんの腹腔内を忠実に再現しているか否か、実際の手術所見と比較検討しました。結果はほぼ正確に臓器を再現できていました。このシミュレータを使用し手術前に予行演習手術をすることで、手術イメージが作りやすく手術プランを正確に立てることができると術者から評価されています。スムースな腹腔鏡手術、腹腔鏡手術の安全性確保のためにこのシミュレータは有用であると考えております。

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