後期研修、専門医について

後期研修・泌尿器科入局を希望される方

泌尿器科後期研修希望者あるいは泌尿器科への入局希望者の方へ

泌尿器科に関心・興味を抱いている研修医の方は、是非一度わたしたちの泌尿器科教室を見学に来てください。来年度の人事配置等を決めていく日程上の都合から、後期研修医ならびに入局者の人数を9月中には決定する予定です。忙しくてこちらに来られそうにない場合には、メールでの連絡だけでも結構です。個別に説明会も開催いたします。お待ちしております。

横浜市立大学医学部泌尿器科での後期研修について

横浜市大医学部泌尿器科ではこのホームページ上でも紹介しているように数多くの関連病院があります。泌尿器科入局後は基本的には1~2年間ごとに各病院をローテートして泌尿器科専門医をめざした研修を行います。

日本泌尿器科学会では、卒後臨床研修(初期臨床研修)2年間+泌尿器科専門研修4年間の合計6年間を「泌尿器科専門医を取得するための研修期間」と定めています。専門医研修期間4年のうち2年間は専門医基幹教育施設での研修を義務づけられていますが、私たちの関連病院の殆どは専門医基幹教育施設になっています。ですから、泌尿器科での後期研修は大学病院を含む関連病院での研修を受けることができます。

卒後臨床研修(初期臨床研修)を終えた若い医師の方々は、将来への希望にあふれている一方で、大きな不安も抱えていると思います。2年間の研修ではGeneral Physicianとして多様な疾患に適切な対応ができるように鍛えられてことでしょう。しかし、同時に現代の医療が高度化・多様化・細分化していることも実感したと思います。そして、この情報社会においては患者のニーズは医療の進歩に遅れを取ることはありません。患者は最先端の医療を求めてきます。すなわち、私たち医師一人一人も自らの専門分野において常にその最先端にあることを要求されます。皆さんもそのように感じておられるのではないでしょうか。Generalであるだけでは医師としてのidentityを確立できない時代になったのだと思います。それゆえ、初期研修を終えた皆さんにとってはこれからの後期研修が大変重要になります。

私たち横浜市立大学医学部泌尿器科では、泌尿器科専門医を養成するための研修システムをいち早く確立し、永年実践してきました。現在、医療界は様々な面で変革期にありますが、私たちもこれまでの経験に基づき、また社会のニーズや学会の方針に沿った形の後期研修システムの改良に取り組んでいます。泌尿器科学会には専門医・指導医認定制度があり、図1に示すようにその取得には一定期間の研修が必要です。私たちは、その中でも特に専門医取得までの研修期間は大変重要であると考えています。横浜市立大学泌尿器科における専門医研修は大きく3つのコースに分けられると思います。

3コースの概略は、
(1)卒後臨床研修が終了後に大学院に入学するコース
(2)泌尿器科専門医研修を開始し、数年後に大学院に入学するコース
(3)泌尿器科専門医研修を開始して泌尿器科臨床に邁進するコース
です。これら3コースの実質的な違いは(1)(2)では学位(博士号)取得ができるのに対し、(3)では学位取得は難しくなる点です。学位制度の変更によりこれまでの乙号(論文博士)は数年後には廃止される見込みです。よって、学位取得には大学院修了が必要になります。

各コースにはそれぞれの魅力があります。(1)は医学研究に興味をもつ学究肌の君に打ってつけです。大学院生であることの最大の強みは、その自由度です。医師であることの強みは、アルバイトでそこそこの生活ができることです。この2つをもつ君は現代の貴族です。4年間という時間を自分の可能性に投資してみてください。私たちの泌尿器科にはこの“投資”を応援してくれる優秀なスタッフとシステムがそろっています。(2)の魅力は、泌尿器科医としての専門医研修を数年受けることで、泌尿器科学の基礎を学べ、泌尿器科診療の現状を理解できることです。この経験に基づき、あるいはこの期間に気付いた問題点を抱いて、独自の道を開拓すべく大学院に進学すれば、きっと有意義な大学院生活がおくれます。大学院を「象牙の塔」とか「最高学府」という硬いイメージで捉えるのではなく、自分の目標達成のために利用してください。必要な単位数の取得や学位論文の作成というdutyはありますが、それ以外は基本的に自由です。大学院生の間に、国内・国外の留学も可能ですし、推奨しています。(3)は、優れた臨床医になるために学位はいらないというアカデミア拒否の君に向いています。基礎実験やその論文を書くよりもベッドサイドにこそ学ぶことがたくさんあるし、多くの患者を診て、多くの手術をしたほうが早く一人前の泌尿器科医になれるというのも、ひとつの真実です。私たちの泌尿器科には、このような先輩が少なくありません。皆一流の専門医・指導医です。

さて現在、関連病院泌尿器科の医師も含めた横浜市立大学医学部泌尿器科に所属する医師はおよそ100名です。そのうち女性医師は現在5名おります。初期研修やその後の勤務形態に性差による区別はありませんが、女性であることを生かして、女性泌尿器科外来などの専門外来で活躍されている方もいます。ですから女性医師も大歓迎です。

横浜市立大学医学部泌尿器科の気風・雰囲気

当泌尿器科の一番の魅力は各人の自由意志を尊重し、かつ平等に機会が与えられる運営システムです。関連病院も含めた泌尿器科医師は「泌尿器科医師の会」を構成し、年に一度全員が集まる「総会」を行います。その総会では各人が一票を持ち、投票で重要事項を決定します。ですから特定の個人(教授でも)が人事を決定したり、その他の決定を「総会」の了承なく、行うことはできません。泌尿器科医師の会は民主的に運営されています。

泌尿器科に入局以後は、臨床能力の向上に努める一方、研究活動も奨励されています。その際の研究テーマは各個人の自由です。その成果も個人に属します。出身大学や年齢、性別、その他に関係なく、情熱のある若い医師たちがその夢と希望に向かって努力できる環境がここにあります。

当科の主な研究内容は、

(1) 尿路性器癌: 遺伝子診断・遺伝子治療の研究。
前立腺癌: 基礎から臨床まで幅広い研究が行われている。
腎癌: 特にVon Hippel Lindau病遺伝子の解析は世界レベル。
膀胱癌: 浸潤癌の診断・治療を細胞・分子レベルで研究。
(2) 内分泌・生殖学: 下垂体ホルモンの作用機序 ・男性ホルモンの生殖器への分子レベルでの作用機序。
不妊症: 精子凍結保存、微少精子の採取・保存技術の改良。
活性酸素と男性不妊症。
(3) 再生医学: 泌尿器科臓器の再生医療。
精子幹細胞の培養・増殖などです。