先輩看護師紹介04認定看護師の仕事手術看護認定看護師

看護師26年目令和3年現在

患者さんの状態から、
次に何が必要で
何ができるかを
常に考えています

私が手術看護認定看護師を目指すきっかけとなったのは、術後訪問で患者さんが「手術の傷より腕が痛いのが辛い」「舌がしびれてご飯が食べられない」と訴えられるのを聞き、手術以外の苦痛が回復を妨げていると気がつき、手術侵襲以外の合併症を減らして患者さんに前向きに治療に臨んでほしいと考えたからです。

手術看護認定看護師として、手術室での看護実践を通して、スタッフ指導や術中・術後のケア方法の提案や物品の試行と評価を行っています。また、周術期管理センター外来では、麻酔科医師と一緒に入院前の患者さん、ご家族に関わり、安全に合併症なく手術ができるように術前準備の指導を行っています。そこでは患者さんの不安や要望を具体的に引き出して、手術当日に対応できるようにしていきます。
術後は、患者さんが手術経験を前向きに受け止めて治療に望めるように、手術を終えたことをねぎらい、問題なく回復できるよう支援していきます。

手術認定看護師としての仕事

新採用時は集中治療室を希望していたのですが、手術室に配属になりました。その後外科病棟で勤務したのち、また手術室で勤務し現在に至ります。一度外科病棟で勤務したことは、手術後の患者さんがどう回復していくのかを見ることができたので良かったと思っています。

手術室では、患者さんの今の状態から次に何が必要か予測して用意する臨床推論が大切です。それにより手術の流れが変わるので、センスも必要です。
後輩の看護師たちにも、是非、術後の患者さんのケアや回復過程をよく見て、術中に何が出来るのかを考え、その後に繋げていってほしいと思っています。また、たとえば術中出血が多かったのでドレーンの性状をよく見てほしいなどの術中に感じた気がかりを、術後、病棟看護師に伝えられるようになってほしいとも思っています。