先輩看護師紹介専門看護師の仕事がん看護専門看護師
看護師13年目令和3年現在
なぜ、がん専門看護師を目指したのですか?がん患者さんが
その人らしく過ごすためには、
どうしたらいいのだろうか
看護師として働き始めた当初から、ずっとがん患者さんに携わってきたなかで、「がん患者さんがその人らしく過ごすためには、どうしたらいいのだろうか」ということを模索しながら仕事をしていました。臨床経験7年目頃からがん患者さんへの看護の限界を感じ、もっと深くがんのことを学びたいと思い、がん看護専門看護師を目指しました。後押ししてくれた、当時の副看護部長や師長、先輩、同僚には今でも感謝しかありません。
専門看護師として大切にしていること・
心がけていることは何ですか?「その人らしさを大切にする」を
モットーにしたコミュニケーション
専門看護師は組織横断的に活動することが求められています。そのため必然的に多職種と関わる時間が多くなります。様々なコメディカルと連携していくため「相手を尊重すること」や「相手の脅威にならない行動」が重要で、コミュニケーションをうまく図りながら関係性を構築しています。
がん患者さんやご家族に対する支援も同様に、コミュニケーションを大切にしています。しかし、がん患者さんやご家族は医療者に自分の思いをうまく伝えられなかったり、本音が言えなかったりすることもあります。そのため、言葉の裏に隠された本当の意味は何なのか、価値観や大切にしていることは何かを丁寧に考えながら支援しています。そして「その人らしさを大切にする」をモットーに、がん患者さんやご家族ががんと診断された時から、「がんサバイバーシップ」のもと、その生を全うするまでの過程をその人らしく生きることができるように支援をしています。
専門看護師の活動内容について教えて下さい多職種とも連携し、
がん患者さんへのケアの
実践モデルとなる
病棟所属の専門看護師として、入院しているがん患者さんへのケアの実践モデルとなり、看護師や多職種と連携しています。病棟スタッフががん看護について困ったり、悩んだりしたときは直接介入したり、相談者と一緒に問題が解決できるように協働しています。また、専門看護師会や臨床倫理コンサルテーションチームの一員として、月1回の定例会に参加し、医療の質向上に取り組んでいます。
1日のスケジュール
- 申し送り
- 患者さんの情報収集、病棟の引き継ぎなどについて申し送りを聞きます
ペアナースと共に本日の業務について調整をします
- ラウンド・看護業務
- 担当患者さんの検温や点滴更新、清潔ケアを実施します
病棟では、指導などが多いため、患者さんその人にあったケアの提供を心がけています
- 休憩
- 病棟のスタッフと一緒に、朝自分で作ったお弁当を食べます
休憩がスタッフとコミュニケーションを図る一番の時間
- 業務再開
- 午後から点滴投与、清潔ケア、処置介助などをしています
午後は時間も取れることが多いので、気になった患者さんの情報収集をしています
- 専門看護師会・がん看護定例会に出席
- 午後は会議や定例会が開催されるため私が所属している会の参加をしています。ここでは、専門職が集まるため活発な意見交換や、看護に関する業務変更など様々な活動をしています。
- 記録作成
- 業務終了
- 退勤!!