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2021.09.16

大野木涼乃さんが第34回におい・かおり環境学会でベストプレゼンテーション賞を受賞しました!

大野木涼乃さんは、2021年8月30日(月)~31日(火)にオンラインで開催された第34回におい・かおり環境学会において口頭発表を行い、ベストプレゼンテーション賞を受賞しました!おめでとうございます!

【発表演題】モノテルペンの識別における衝突誘起解離質量分析(CID-MS)法の有効性評価

【発表内容】森林の生命活動や、都市域で利用される日用品から大気中に発生するモノテルペン(C10H16の揮発性有機化合物)は、大気中での酸化や多量体化により環境問題を引き起こすことが知られています。そのため、モノテルペンの大気中での挙動を理解することは非常に重要です。しかし、モノテルペンには多くの構造異性体が存在し、それらを識別して測定することは難しいとされてきました。そこで本研究では、衝突誘起解離質量分析(CID-MS)法を用いて、モノテルペンの識別計測を試みました。具体的には、大気中に存在する主要なモノテルペンであるα-ピネン、リモネン、およびミルセンに対し、CID法の一種である、プロダクトイオンスキャンとプリカーサーイオンスキャンを実行することで、モノテルペンの識別におけるCID法の有効性を評価しました。その結果、モノテルペンの識別には、CID法として一般的に用いられるプロダクトイオンスキャンではなく、プリカーサーイオンスキャンが有効であることが示唆されました。

本学のホームページでも紹介されました!

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