■ 21世紀COEプログラムが目指すもの ■  
   生命の形作りの基本は、からだを構成している細胞内の分子・装置や細胞自体の秩序だった空間配置(細胞極性システムと呼ぶ)にある。 本研究教育拠点においては、この細胞極性システムの形成と維持の機構をライフサイエンスの先端的手法を総動員して解明し、次世代の再生医療に必須とされる組織再生の基本原理を追求する。並行して、がんや感染症、生活習慣病など、未だに対処法の不明な様々な疾患について、細胞極性システムとの具体的な関わりをゲノム・プロテオーム技術を用いて網羅的に解析し、明らかとする。 これを通じていくつかの疾患の新たな診断法、創薬や新たな治療法の開発が可能となる。一連の研究は、新たな研究教育体制の下に若手研究者の発想を主軸として推進する。これらを通じて、ライフサイエンスの成果を未来医療に還元すると同時に、高度な研究能力を有する大学院生及び若手研究者の育成を可能とする世界水準の研究教育拠点を形成する。