2023年度卒業生の敷町怜愛による、クライオ電子顕微鏡を用いたUHRF1とヌクレオソームの複合体構造解析に関する研究成果が、国際学術誌『Journal of Biological Chemistry』に掲載されました。
UHRF1はDNAメチル化維持に必須の因子であり、その過程ではヌクレオソーム中のヒストンH3をマルチプルモノユビキチン化します。本研究では、UHRF1とヘミメチル化サイトとH3K9me3の修飾を導入したヌクレオソームの複合体構造をクライオ電子顕微鏡単粒子解析によって決定しました。UHRF1のTTDドメイン中にあるArginine anchorが、ヌクレオソームのacidic patchに相互作用することを発見し、この新規の相互作用がUHRF1による効率的なヒストンH3のユビキチン化に重要であることを明らかにしました。

