中村菜緒さん(修士課程2年)と吉見早恵さん(2022年度修士課程修了)による、脱ユビキチン化酵素USP7の構造生物学的研究成果が、国際学術誌『Structure』に掲載されました。
USP7は、DNAの維持メチル化過程において、ユビキチン化されたヒストンH3からユビキチンを除去する役割を担う重要な酵素です。本研究では、USP7の脱ユビキチン化活性を試験管内で評価する実験系を新たに構築し、その反応機構を詳細に解析しました。さらに、クライオ電子顕微鏡単粒子解析により、USP7がDNMT1と結合した状態で、不活性状態である「開いた構造」と、活性状態である「閉じた構造」の2つの異なる立体構造をとることを明らかにしました。

