12月レジデント向けクルズス

12月2日にはレジデント向けクルズスが開催されました。“同じような幻覚や妄想でも、うつ病としたり、ARMSとしたり、統合失調症としたり、ひとつの症状でも異なる診断になってしまう精神科診断に戸惑う”という戸井田医師の疑問に宮崎医師が答える形でクルズスを行いました。ヒポクラテスの時代から現代のDSMまで概観する壮大な内容の宮崎医師のクルズスでしたが、症状を十分吟味して複数の組み合わせで見える横断的診断と縦断経過を吟味したうえでの見立てを立てる重要性を伝えていただきました。次に、“児童精神科領域の依存症の対応について知りたい”という青木医師の要望に答える形で、浅沼医師がクルズスを行いました。アルコール依存や薬物依存とは異なる、ゲーム依存や自傷行為などの行動嗜癖を取ることの多い児童思春期患者の特徴、CRAFTをはじめとする家族支援のあり方、来春に新規スタートするゲーム障害のプログラムのエッセンスを概説していただきました。どちらも興味深い内容で、レジデントの先生の学びになったことと思います。