7月定例症例検討会

7月18日には市民総合医療センターで定例症例検討会が開催されました。先日、三大学合同の症例検討で提示した症例について再度中村医師が提示をしてくれました。前回の合同症例検討会では、自殺予防のための支援方略がテーマとなりましたが、今回は援助希求ができず、主体的に医療と協働的な治療関係が結べない子どもと家族に主治医がどう関わるべきかというテーマで話し合いました。

危うさを感じつつも、どうにも子どもや家族の心につながれないという経験をしている医師も多いのではないでしょうか?入院では生活の場を共有しているので関係が結びやすいですが、外来で子どもとの関係を作るには一工夫が必要です。限られた時間の外来で子どもが主治医と会うとき、子どもがどうその時間を過ごせばよいのかわかりやすく伝え、さらに外来の場がくつろげる温かい時間になるように主治医は迎えなければなりません。そういった丁寧な外来の積み重ねが、長期的には子どもを救うことになるのかもしれません。