「食」は生きる糧! 「食」による支援で学生を応援!!

■日時・場所:
第1回/6月27日(土)10:00~13:00、金沢区社会福祉協議会「いきいきセンター金沢」
第2回/7月18日(土)11:00~14:00、横浜市立大学八景キャンパス「いちょうの館」

■主催団体:金沢区社会福祉協議会

■ボランティア学生:前日仕分け作業2名

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 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今年3月以降飲食店や学習塾など多くの事業で休業が相次ぎ、アルバイトの収入を生活費の足しにしていた学生に、大きな影響を与えました。本学で4月にとった学生アンケートでも「アルバイトができない今、経済的不安がある」「アルバイトに出勤できなくなり、生活が苦しい」「一人暮らしなので、バイトもなく給料がないなか、食費などの出費があり、生活が苦しい」といった声が寄せられていました。
   そこで、このような困窮している学生を支援するため、横浜市社会福祉協議会では各区で食支援活動を開始し、金沢区の社会福祉協議会でも、「フードバンクかながわ」「ヨークマート六浦店」「アディエント合同会社」など地元企業からの寄付を受け、区内及び近隣区在住の一人暮らしの学生に向けて、食支援活動を行いました。

   金沢区社会福祉協議会「いきいきセンター金沢」を会場にした6月27日の第1回目では、申し込み受け付け開始からわずか40分で定員の100名に達し、反響の大きさに驚くとともに、100名だけでは十分な支援が行き届かなかったのでは、という懸念も出ました。そこで、7月18日には、第2回目を本学の「いちょうの館」で開催。こちらも、100名の定員のほかに19名のキャンセル待ちが出るほどの反響がありました。
   ボランティア支援室では、この2回の食支援活動の広報を担当し、学生へのメール配信や、会場準備・食品の仕分け・当日の誘導などのお手伝いをしました。


第1回食支援活動@いきいきセンター金沢

■「密」にならないよう最善の対応を

 第1回目は、100名の申し込みのうち市大生が74名(他は他大学生)。当日は開始の10時前に5~6名の学生がエントランスの外側に並びました。屋内での配布だったので、とにかく学生が1か所に滞留して「密」にならないように、社協職員や地域から参加してくださったボランティアの方々などスタッフが、細かい導線を作って準備し、声掛けや誘導を行いました。

 学生は受付で学生証を提示し、食品を受け取って、それを持参したバッグなどに詰め替えます。この日は、食品のほかに関東学院大学付属中・高等学校の女子学生による、手作りマスクのプレゼントがあったので、そのお礼と、食品を提供してくださった企業へのお礼の2枚のメッセージを書いて終了です。一人当たりの滞留時間は各自10分ほど。来場する学生も一時に片寄らず、バラバラと来場したこともあり、とてもスムーズな配布が行えました。


■おおよそ1週間分の食品の量にうれしい悲鳴

 この日配布された一人分の食品は、米3キロ、飲料4本、缶詰3個、レトルト7袋、カップ麺3個、クルミっ子2箱など。お米があったのでかなり重く、女子学生や電車等で来場した学生にとっては持ち帰るのが少々大変だった様子。キャリーケースを持参した学生は良かったのですが、手提げの学生は左右両手に分けて少々苦労していました。
 この分量に学生はみな驚くとともに大満足だったようで、自然と笑顔がこぼれます。スタッフや企業の方にお礼を言いながら、詰め込み作業やメッセージの記入を行い、優しく励ましのことばをかけてくださるスタッフに向けて、最後は深々と頭を下げて帰る学生もいました。


第2回食支援活動@横浜市立大学いちょうの館

■前日準備に地域のボランティアさん5名と学生ボランティア2名が参加

 本学いちょうの館で行った第2回目の食支援活動は、100名のうち市大生が72名、あとの23名は他大学の学生が申し込みをしてくれました。
 前日の17日には、段ボールに入った各種の食品を一人分ずつ分ける作業に、社協の職員3名、地域のボランティアさん5名、そしてボランティア支援室学生スタッフVolunchの学生2名が参加してくれました。
 二人ずつペアになって、開けた段ボールの箱から、見本セットを参考に食品を集めていきます。それらを重さが均等になるよう2袋に分けて入れ、その2袋をひもで縛って1セット完了です。この日も「密」にならないように、部屋の扉をすべて開放して換気を行いながらの作業となりました。


■第2回目午前中はあいにくの大雨

 本学では現在も(8月6日)学生の入構を禁止しているので、この日は一般の学生が構内に入れる久しぶりの日となりました。私たち市大の職員は正門前で、食品の引き取りに来た学生への声掛けや誘導を行いました。
 この日は昼過ぎまで大雨。大きな重い荷物を持ち帰る学生にとっては、ちょっと辛いお天気でしたが、そんな大雨にも負けず、自転車に雨合羽で来る学生、濡れてもいいようにキャスター付きのキャリアで来る学生等が、集中することなくバラバラとやってきました。
 どうしても当日受け取りに来られない学生は、事前に連絡することで、後日いきいきセンター金沢で引き取れることになっていたので、この日は86名が来校の予定。しかし大雨のせいなのか、実際には8名の無断欠席が出てしまいました。第2回目はキャンセル待ちができるように受付フォームを設定しており、19名のキャンセル待ちがいたので、無断欠席した8名の分も、後日社協の職員さんから無駄なくキャンセル待ちの学生に渡していただくことができました。


■たくさん食べて、元気に過ごしてほしい

昼過ぎには雨もやみ、晴れ間も出て、学生にも笑顔が戻ったようです。帰り際には皆、正門にいた私たち職員とも簡単な会話を交わし、元気に帰っていきました。実際にはかなり辛い思いをした学生や、友達にも会えず、一人で見知らぬ土地の部屋にこもっていなければいけなかったことで、精神的に参っていた学生もいたようでしたが、社協の方や地域のボランティアの皆さんの温かい対応に、感謝のことばがあふれていました。
「食」は生きる基本。辛い時でもおいしいものを食べれば、人は笑顔になれます。今回の支援では、実際の食品とともに、社協の方やボランティアさんから応援のことばもいただくことができた学生たちが、それを糧に、また充実した学生生活に戻れるように願ってやみません。


■受け取りに来た学生のコメント

◆4年女子
 実習はなくなり、アルバイト(飲食関係)もなくなった。今日はすごくたくさんの食品をいただき感謝したい。自粛中は出来合いのものは高いのですべて自炊で頑張った。友人と会えず、1週間くらい誰ともしゃべらないこともあった。
 助産師を目指しているが、コロナの関係で里帰り出産ができず困っていた妊婦さんがいたことが気になった。きっと、この感染で自分の人生設計が崩れた人が大勢いると思う。自分は何ができるか、いろいろ考えさせられた。今後医療従事者となるわけなので、感染予防をしっかりしていきたい。

◆3年女子
 実家に迷惑をかけると思い、うつすのが怖くて帰れなかった。アルバイトも臨時休業となり収入が減った。ほとんど外に出ない生活。買い物も1週間分をまとめ買いしていたので、今日はうれしい。友達とはLINEや電話で話すことはあったがとても寂しかった。3年なので、就活のことも心配。


◆2年男子
 実家には帰っていない。アルバイトもできなかったので、本を読んだり、オンラインで友達としゃべったりしたが、やはり普通に会うのとは違う。既製の弁当や宅配は1回も使わずすべて自炊していた。この自粛で、人との接し方が変わると思う。今日の食品は、申し訳ない気持ち。2週間くらいもちそうでうれしい。

◆1年女子
 4月から一人暮らしをしている。ずっと自炊しているので食品をいただけるのはありがたい。友達はできない。でも授業が始まってからは、毎日やることがあるので寂しさを忘れられる。部活はまだ入っていない。学校が始まってからちゃんと見て決めようと思う。

◆1年女子
 岩手は感染者が一人も出てないので、うつさないように「絶対帰らない!」と決めていた。寂しかったけれど、料理などで時間を使うように工夫した。料理は結構できるようになった。部活はまだ入ってない。今までは感染症にあまり興味がなかったが、今回のことで、心療内科でも鬱が増加していると聞く。医学部なので、社会を変えていくことができるといいと思う。メディアが不安を煽ったりすることで、鬱になることもあるのでは?自分もネット依存気味になったので、そのような気持ちを経験できた。


◆大学院2年男子
 居酒屋でバイトしていたが、シフトがなくなってしまった。今はすべて自炊している。ご飯を炊いて、おかずだけ買ったりしている。思ったよりいただける食品が多くて嬉しい!

◆4年女子
 飲食系のバイトをしていたが、今は入れない状態。就活が終わって、ホッとしている。一応落ち着いてよかった。最終面接は対面だったが、それまではすべてオンラインだった。就活中は心が荒んでいたと思う。

◆1年女子
 最近関西から横浜に来た。それまでは実家で過ごしていた。一人暮らしになって、料理を作るのが思っていたより大変なので、今日はたくさんいただけてうれしい。部活は運動をやりたいが、まだ決めていない。友達もできないし、アルバイトもまだで寂しい。

ボランティア支援室コーディネーター 柳本 記