先輩看護師紹介02特定行為研修
修了者の仕事
ICU

看護師8年目令和3年現在

様々な専門職が協働する
現場での看護師の役割

ICUに入室される患者さんは非常に重症で、手術後気管挿管をされていたり、入室後に急変し、気管挿管をされ人工呼吸器管理となる方も少なくありません。重症な患者さんは集学的な治療が非常に重要で、医師、看護師、臨床工学技士、薬剤師、理学療法士といった各専門職が協働し治療を行っています。
その中でも看護師は患者さんに対して、早期回復の支援、二次合併症の予防、日常生活援助の提供、診療の補助を行いながら医療チームの一員として連携を図り円滑に協働が機能するように働きかけています。また、24時間患者さんを見ているのは看護師なので、チーム医療の中では情報が看護師に集約されることが多く、情報の整理や調整をすることも大事な業務です。

安全で最良な医療、看護の提供が
できているかを常に考えています

ICUの看護師として、常に患者さんやご家族に対し、安全で最良な医療、看護が提供できているかを考えながら働いています。部署の特性上、治療が最優先事項となるため、プライバシーの配慮や倫理的配慮がとても重要となる現場です。
患者さんのバイタルサインは全てモニターに数字として表示されているため、近くで看護を提供する看護師は、バイタルサインの変化から、まず患者さんの身体に何が起きているのか、そしてどうすれば回復に向かい、急変を回避できるのかということを考えながら業務を行っていきます。
いかに患者さんの変化に気づけるか、術後合併症やICU退室後のADLを下げずに療養生活を送れるかを考えたり、とてもやりがいの多い魅力ある部署です。

自分に合ったキャリア形成の
サポート体制も充実しています

横浜市立大学附属病院ではキャリア構築に力を入れており、一人一人の看護師のキャリア形成をサポートしてくれる仕組みがあるため、専門看護師、認定看護師、特定行為研修など自分に合ったキャリア構築をしていけることも魅力です。
私自身、今は資格取得を目指し、特定行為の研修を受けているところです。もともと教育委員をしていたのですが、曖昧な知識ではなく根拠をもとに指導をしたいというのがあり、研修に参加することにしました。勉強すると、きちんとした思考過程を言葉にできるので、医師とも同じ思考で議論ができ、医師の指示があって動くだけではなく、経過を見ながら動くことができます。
今後も集中医療分野で働き、もっと深めていきたいと思っています。