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脳神経外科学教室の目標
「国際的視野をもった脳神経外科医」
横浜は江戸・明治の、開国以来国際化の先頭を走ってきた歴史があり、大学も国際化を大きな柱として推進しています。この中で、横浜市立大学脳神経外科の目標は、
「国際的視野をもった脳神経外科医」育成です。最近の米国の統計でも、日本からの留学生は激減し、
その一方で他のアジア諸国からの留学生は増加の一途をたどっています。学生や研修医諸君から、
日本の医学は進歩しているのだから外国にいって学ぶことはあまりない、との声を聞くこともあります。
一部の分野では確かにそうかもしれませんが、海外での経験は、医学だけでなく社会的にも国際的な視野を持つ意味で非常に大切です。
島国日本にとどまらず、世界を視野にいれた横浜の医療を実現する必要があると考え、海外留学の機会をより多くの教室員に提供しています。
これは、より自分を客観的にとらえて将来の自分の道を開拓してゆくための大きな原動力となることは間違いありません。
また、大学および関連施設において世界レベルの医療を提供できるようになると考えています。
教育の目標
「科学と技術の両輪に立脚した脳神経外科医」
様々な状況のなかで、普遍的な脳神経外科医療を社会に提供できる外科医の育成には、
研究や教育を基盤とした科学的な視点の育成が欠かせません。一方、外科医としての力を発揮するには、
手術という技術力の獲得も大変重要な要素となります。このような観点から、
当教室では「科学と技術の両輪に立脚した脳神経外科医」の育成が臨床教育の目標となっています。
昨今は、技術的側面の向上のみに傾きがちな風潮がありますが、技術に対しても科学的根拠を持つことは、
応用力の観点から最も大切な要素となります。科学に裏打ちされた外科の技術力が、社会から求められているといえます。
目標達成のための具体的なプログラムは、以下の通りです。
外科的手術技術の習得 Surgical Skill Program
1)最新の3次元ハイビジョンシステム導入(図1)
手術顕微鏡の画像を、最新の3次元ハイビジョンシステムによって大画面ディスプレイに表示できるシステムを導入しました。 従来、顕微鏡をのぞいている者しか術野の立体構造が認識できず、これは顕微鏡手術訓練の大きな障壁となっていました。 脳外科手術において、術野の立体構造の認識・学習は極めて重要ですが、このシステムにて、より多くの参加医師も、 術者と同じ立体感覚を認識できるようになっています。
2)手術ビデオ編集による発表
記録したハイビジョン手術映像を編集し、カンファレンスで全例ビデオプレゼンします。
昨今の学会発表は、ビデオプレゼンが中心であり、これらの編集技術を学ぶことは必須となります。
また、編集作業によって手順を覚え、顕微鏡下外科解剖も理解できます。

3)特別解剖集中実習(図2)
夏期には、解剖学教室と共同で顕微鏡下外科解剖の実習とおこなっています。
実際の手術と同様、手術用顕微鏡や手術器具を用いて、様々な手術到達法や脳の微細解剖を学びます。
4)顕微鏡手術のトレーニング(図3) 技術の習得には、繰り返し行うことが必要です。医局には、off
thejob training systemとして、 顕微鏡下での血管吻合練習セットがあります。吻合技術は、顕微鏡下手術の基本が含まれており、
特にマイクロ初期は重要です。人工チューブや手羽先血管を用いた吻合練習を行い、
ある一定の向上を確認した後、実際のマイクロ操作を現場で行います。
学術的知識の習得 Academic Skill Program
【臨床的指導】
1)マンツーマンでの指導医配置
後期研修医は上級医とチームを組み、原則的にマンツーマンで指導を受けます。
画像検査の読影、手術前後の管理、電気整理モニタリングの原理と実際などを指導します。

2)カンファレンスでの発表(図4)
週3回、朝の症例検討会において、症例プレゼンを行います。 多くの指導医が考え方や管理の仕方などの指導を行います。
3)抄読会
毎週月曜日、抄読会を行っています。この中で、 研究の背景や結果の解釈の妥当性など、文献情報を正確に把握する力を学びます。

4)教育セミナー(図5)
年間通じて、毎週月曜日抄読会後に、 2時間程度行います。後期レジデント向けの各領域担当教室員によるセミナー、
教室員の研究経過報告、シニアレジデントの研究報告、全国区の学外講師による最新の話題、などを行っています。
疾患ついての理解はもちろんのこと、臨床統計の考え方から最新の外科手術にわたる幅広い範囲を把握できます。
5)学会発表
地域の研究会はもとより、全国規模の学術集会での発表を積極的に行ってもらっております。
研究の基本であるIMRAD (Introduction, Material & Method, Result, Discussion)をどう構成し、発表するかを学びます。
【基礎研究】
1)脳悪性腫瘍の病態解析と治療法の開発
2)脳虚血の病態解析と治療法の開発
3)神経再生による損傷脳の機能再建
4)Neuroimaging(多重重畳画像)による手術支援システムの構築
5)脊髄・脊椎疾患の病態解析

実際の研究遂行にあたり、 当大学の基礎医学教室や、その他の研究機関とも連携して行っています。学位取得だけでなく、 これらの領域の研究を通じて積極的な海外留学の機会も支援しています。一定期間効率よく、 集中的に研究を掘り下げられる様、大学院も推奨しています。 この期間に、研究計画の立て方・論文の書き方・学会発表・医療統計の実際・論文英語および日常英会話・ 医学に必要なソフトウェアとその使用などの、学術活動に必須な能力の開発にも力を注いでいます。
1. 専門医育成プログラム(卒後3年目から5年目)

2. アドバンスプログラム(卒後6年目から7年目)

3. 週間予定表



<横浜市立大学脳神経外科 協力病院マップ>


ポストシニアレジデントプログラム/入局についてのお問い合わせは当脳神経外科医局(医局長 : 日暮 雅一)までお願い致します。
〒236-0004 横浜市金沢区福浦3-9
横浜市立大学 医学部 脳神経外科
TEL : 045-787-2663(脳外医局)
FAX : 045-783-6121(脳外医局)
医局長 :日暮 雅一
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