結腸通過時間の測定

腹部膨満感や便秘症状を訴えて来院される患者様は、慢性便秘症、巨大結腸症、CIPOなど様々な病態が考えられます。病気によって治療法は異なってきますので、正しい診断が大切です。シネMRIは主に小腸の動きを見る検査ですが、X線不透過マーカーは結腸(大腸)の動きを見るものです。以下はX線不透過マーカーによる結腸通過時間測定検査についてです。

X線不透過マーカーによる結腸通過時間(Colonic Transit Time : CTT)の測定方法

X線不透過マーカーとは、レントゲン(X線)によく写る小さなマーカーのことです。1カプセルに20粒のマーカーが入ったカプセルを、1日1カプセル、7日間連日で内服し、8日目のレントゲン撮影で大腸に残っている個数を確認することでCTTが測定できます。副作用や合併症の報告はなく、1回のレントゲン撮影だけで可能な安全な検査です。

CTT測定の原理 <飽和法>

一定数を十分な期間連日内服するとIn-put = Out-put (定常状態・飽和状態)となります。

定常状態の結腸内マーカー数を一日に内服するマーカー数で除すればCTTが測定できます。

具体的な検査方法

  1. 次回外来でレントゲン撮影を行う時刻を基準とし、それと同じ時刻に1週間前から連日マーカーを1カプセルずつ内服していただきます(上図)。内服方法については外来でも説明いたします。
  2. 食事や水分は通常通り摂取していただいて結構です。内視鏡検査のように絶食の必要はありません。
  3. 便秘薬を内服している場合は、可能な限り休薬していただくことが望ましいですが、休薬によって症状悪化が懸念される場合は、内服継続したままでも検査できます。ただしこの際は内服薬による影響を受けた状態でのCTT測定であり、本来自然な状態でのCTT測定とは異なる点をご了承ください。

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