W32.Netskyについて

W32.netskyと、その亜種であるW32.netsky.Bが発生しました。
大量メール送信型のワームで、Windows95・98・Me・NT・2000・XPを感染対象としています。

定義ファイルは18日付け以降のものでなければ検出することが出来ません。

送信元アドレスは詐称されており、添付ファイルの実行により感染します。
件名、本文は全て英語で表記されています。(亜種が発生した場合はこの限りではありません。)

netskyは、メールに添付ファイルの形や共有フォルダにコピーする形で、
ユーザの元に届きます。

このファイルは、実行形式のワームプログラム本体ですが、
他形式(ワード他)のファイルに偽装されており、
ダブル クリックや、開く によって感染します。


感染後は、アドレスの収集の他、一部システムファイルを改ざんします。
 (既存ウイルスの妨害行為や、ワームの起動ロジック他)

感染したコンピュータ上に存在する全ドライブ(マウントされたネットワークストレージを含む)
各ドライブの”share”を含む名が付いているフォルダに自分自身をコピーします。

これにより、共有ファイルや、マウントしているサーバ、
ドライブなどに転移してゆく恐れがあります。



不審なメールは、開かず、そのまま削除してください。
共有フォルダなどを使用している方も、同様に不審なファイルを不用意に開かないようにしてください。
基本的に、他のファイルに感染する機能はありませんので、
上記二点を守り、不審ファイルのウイルススキャンと併用していただければ感染することはありません。


特にファイルサーバについて、VPNなどの措置を執っている場合、
ファイヤーウォールを越えて、ウイルスファイルが作成されます。


感染した場合、完全な形で復旧するためには、かなりの手間が必要になります。
速やかにウイルス定義ファイルをアップデートしてください。