W32.Beagleについて

新種のワームが出現し、感染を広げています。

ワーム、W32.Beagle.Aについて

ウイルス名:
W32.Beagle.A@mm
 
種別/感染経路:
メール大量送信型ワーム/メール(添付ファイル)

感染トリガ:
添付ファイル(”ランダムなファイル名”.exe)の実行

感染後の動作:
感染したコンピュータに存在する様々なファイル(ゴミ箱や、一時ファイルも含む)から、アドレスデータを抽出し、
抽出された全てのアドレスに対して、ウイルスを添付したメールを送信します。
 
このため、ホームページに掲載されているアドレス(掲示板なども含む)は、特に警戒が必要です。
(閲覧したwebページのデータは、一時ファイルとしてコンピュータ内に保存されるため) 

識別方法:
メールの件名や、本文に特徴があるため、容易に識別することができます。
また、添付ファイルも.exe(プログラム形式)であり、危険性を抱く要素として十分なものといえます。

※電子メールの件名:
  Hi 

※電子メールの本文:
  Test =)
  ○○○……○     …ランダムな文章(この行は複数のパターンから生成されます)
 --

  Test,yep. 


※添付ファイル名」: 
 〔ランダムなファイル名〕.exe
 15,872 バイト(15キロバイト)

※差出人は詐称されるケースもあるようです。(ドメイン名の詐称に留まらない)
  そのため、件名や本文などから判別するようにしてください。

対処方法:
上記のようなメールを受信した際は、添付ファイルを実行せずに、削除してください。

感染してしまった場合は、ワクチンソフトの定義ファイルを更新(数秒で終わります)したうえで、
速やかにLANケーブルを抜き、拡散を防いでください。

後は、通常のウイルススキャンによって、発見、駆除することが可能です。

このウイルスの構造は非常に単純なように見えます。また、固定化・特徴のある件名や、本文から、
容易に判別することが可能であり、本来は雑多なウイルスとして扱われるレベルのものです。
(何故、ベンダの対応が一様に遅れたのか、理解しかねます。
 拡散速度はあれど、半日以上もの間、対処に苦慮するような代物ではない筈ですが……。 )

市大では、20日の0:00より、メールゲートウェイが有効になりました。
極少数が内部まで到達したものの、(現在のところ感染者は確認されていません)駆除は完了しています。
 
今後、感染PCの持ち込みによって、直接感染メールが送られてくることがあるかもしれませんが、
一見して見分けがつきますので、冷静に対処なさってください。 
 
1/29以降の活動は停止するようになっております。
亜種の発生が考えられます。