無線LAN利用ガイド


無線LANの規格について

現在利用可能な無線LANの規格は、以下のようになっています。
  IEEE802.11b IEEE802.11a IEEE802.11g
最大通信速度 11Mbps 54Mbps 54Mbps
使用周波数帯 2.401GHz〜2.495GHz 5.150GHz〜5.250GHz 2.401GHz〜2.495GHz
チャンネル数(同時使用数) 14(4) 4 13(3)
通信距離のめやす 100m 50〜60m 100m
電子レンジ等と干渉 あり なし あり
屋外での使用 不可(電波法により)
IEEE802.11bの場合に周波数を5MHz間隔で14個のチャンネルに区分します。隣接したチャンネル同士は オーバーラップするので複数のアクセスポイントを設置する場合に、完全に干渉させないためには4チャンネル 以上離して設定する必要があります。
IT推進担当にて設置場所の電波干渉を考慮して決定しますので、 申請時にお知らせする「使用チャンネル」以外のチャンネルは使用しないでください


セキュリティ対策について

  1. 無線LANの危険性について

    無線LANの電波は屋内で50m、屋外で100mといった広い範囲に到達します。 研究室などでアクセス・ポイントを設置した場合に隣接する数部屋先まで電波が 届くこともあり、特に上下階への方が障害が少なく電波が届きやすいこともあります。
    無線LANに接続する端末でWindowsのファイル共有を行っている場合には、データが傍受 されることもあるので、同じアクセス・ポイントを使用するパソコンでは必要に応じて ファイル共有しない設定にしてください。
    また、第三者の無線LAN端末が勝手に利用してインターネットに接続し、 そのアクセス・ポイントから他のシステムへの侵入や攻撃などを行った場合には、 攻撃を受けた側から、そのアクセス・ポイントの管理者の責任が問われることに なります。

  2. セキュリティ機能について

    現在最も普及している11Mbps(IEEE802.11b)の無線LANには「ESS-ID」、「WEP」、 「MACアドレスフィルタリング」というセキュリティ機能が備わっています。 これらを設定しても万全とは言えませんが、設置したアクセス・ポイントの管理者 と利用者がセキュリティ意識をしっかりと持ち、万一傍受された場合の 被害を最小限におさえるようにしてください。

    ESS-ID [Extended Service Set Identifier]
    無線LANで構築されるネットワークのグループを区別する識別子のことをESS-IDといいます。 アクセス・ポイントと無線LAN端末のESS-IDが一致しなければ基本的には通信できない仕組みと なっています。 さらにESS-IDを外部から隠す機能(ステルス機能、Any 拒否、Closed System等々の呼び名がある) の設定で不正侵入を防ぐこともできます。
    WEP [Wired Equivalent Privacy (有線と同様のプライバシー) ]
    無線LAN上の通信データを暗号化し、不正に傍受された場合でも判読されないようにする 機能です。アクセス・ポイント管理者がWEPキーという任意の文字列または16進数を設定した ものが使用されます。
    MACアドレスフィルタリング
    ネットワーク機器ごとに付けられた固有のハードウェア番号のことを MAC[Media Access Control]アドレスといいます。 アクセス・ポイントに接続を許可する端末のMACアドレスをあらかじめ登録しておき、 未登録の端末のアクセスを拒否することをMACアドレスフィルタリングといいます。 IT推進担当のページ に「IPアドレス表示ツール」を用意しています。実行すると phisical address欄に、そのパソコンのMACアドレスが表示されます。

「無線LANアクセスポイント設置承認願い」について

設置前に 「無線LANアクセスポイント設置承認願い(様式-15)」をIT推進担当へ提出してください。
業務系のLANでは横浜市の基準に準じて無線LANは設置できませんが、 教育系においては、この限りではありません。

無線LANアクセスポイント設置申請書